エンタープライズ:ニュース 2003/07/17 21:18:00 更新


Oracleのマーケティングトップ、マーク・ジャービス氏が退社

またOracleから幹部が去ることになった。エリソンCEOの片腕としてマーケティング全般を指揮してきたジャービス氏の退社は驚きだが、配下だったバートン氏、ボンバーニ氏らは既に同社を去っており、同部門は総入れ替えに近い状態だ。(IDG)

 Oracleが揺れている。データベースの巨人である同社の上級幹部が2人、同社を去ることが7月16日、明らかになった。

 辞任するのはOracleに14年在籍し、最高マーケティング責任者としてマーケティング部門を率いていたマーク・ジャービス氏と、在籍13年で同社の販売モデル確立に貢献したジョージ・ロバーツ氏。同社の広報担当者が明らかにした。

 2人の辞任は、Oracle CEOのラリー・エリソンがOracle従業員に宛てたメールで公表された。

 ロバーツ氏の辞任は予想できないでもなかった。同氏は北米の販売、コンサルティング、アプリケーション開発マーケティングの管理業務を昨年、キース・ブロック氏に引き継いでいた。

 Oracleの執行副社長であり、OracleのPeopleSoftに対する敵対的買収で重要な役割を果たしているチャック・フィリップス氏がマーケティング部門を引き継ぐと、エリソン氏のメールには書かれている。フィリップス氏はウォール街でエンタープライズソフトウェア分野のアナリストとして活躍した後、最近になってOracleに採用された。今ではエリソン氏の秘蔵っ子となっている。

 ジャービス氏はマーケティング部門における一連の動きを締めくくるものだ。昨年はプロダクトマーケティング担当上級副社長のジェレミー・バートン氏がOracleを去り、ストレージソフトウェア会社のVeritas Softwareに移った。続いてマーケティング担当副社長のレネ・ボンバーニ氏が辞任。ジャービス氏がどこに移るかは不明である。

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[Joris Evers,IDG News Service]

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