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2004/01/15 18:17:00 更新
トレンドマイクロ、ウイルス対策とファイアウォール/VPNを統合したセキュリティアプライアンス発表
トレンドマイクロは、ネットスクリーンの技術を統合したセキュリティアプライアンス製品を発表した。管理者のいない企業のリモートオフィスやSOHOのゲートウェイセキュリティ市場へ向けて投入する。
トレンドマイクロは1月15日、ネットスクリーン・テクノロジーズ(ネットスクリーン)の技術を統合したセキュリティアプライアンス製品を発表した。トレンドマイクロのアンチウイルス技術と、ネットスクリーンのファイアウォール/VPN技術を一つのボックスに統合し、管理者のいない企業のリモートオフィスやSOHOのゲートウェイセキュリティ市場へ向けて投入する。
トレンドマイクロが2月16日から発売する新アプライアンスは、「Trend Micro GateLock 3000/5000」。ファイアウォール/VPN製品「Netscreen-5GT」のScreenOSに同社のウイルス対策エンジンを実装して実現した。
GateLock 3000は、HTTP、SMTP、POP3、Webメールといったプロトコルに対するウイルス対策を行うほか、ネットワークレベルのファイアウォール機能およびIPSecによるVPNを1トンネル、サポート。最大5ユーザーまでをターゲットにした。GateLock 3000の上位製品に当たるGateLock 5000は、最大10ユーザー向けの製品で、GateLock 3000のファイアウォール機能に加え、アプリケーションレベルまでを精査するDeep Inspection Firewall機能を搭載する。
発表会でトレンドマイクロのスティーブ・チャンCEOは「InterScanとNetScreenを組み合わせるのは興味深い。将来重要になってくるのは機能が統合されていくことだ」と話す。GateLock 3000/5000にはリモートから統合管理を行える新製品の管理コンソールも添付され、リモート拠点でウイルスのアウトブレークが発生した場合、本社側からファイアウォールのポリシーを変更することで、二次感染を防ぐことが可能になる。
価格は、GateLock 3000が9万2000円、GateLock5000が14万8000円。この価格には1年間のサポートサービス料金が含まれるが、その後の契約更新量はそれぞれ2万6400円、5万7600円としている。
一方、ネットスクリーンは12月からNetscreen-5GTでウイルス対策機能をサポート。同社のロバート・トーマスCEOは、「リモートサイトはテクノロジーが不足している。マルチファンクションを1つに統合することで、インストールと展開が容易になる。これは市場に今までなかった製品だ」と述べている。
両社は今後、それぞれのパートナーを通じて販売していくほか、これら製品を使った小規模企業向けマネージドサービスなどに向けた販売展開を行っていく予定だ。
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[堀 哲也,ITmedia]
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