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2004/04/15 21:23 更新


mySAP SCM、パイオニアの世界4拠点で稼動

SAPジャパンは、パイオニアにおいて、同社のサプライチェーンの計画系製品「SAP APO3.0(APOはアドバンスト・プランナー・アンド・オプティマイザ)」が稼動を開始したことを明らかにした。

 SAPジャパンは4月14日に、パイオニアにおいて、同社のサプライチェーンの計画系製品「SAP APO3.0(APOはアドバンスト・プランナー・アンド・オプティマイザ)」を利用した需要予測システムと、生産、販売、在庫業務システムが稼動を開始したことを明らかにした。

 パイオニアでは、製品サイクルが短縮化される中、新規事業投資のためのフリーキャッシュの創出、連結在庫の削減が課題となっていた。そこで2002年10月に、これに対応するため、民生、OEM、事業用の各事業部門や、日本、中国、ASEAN、北米、欧州など世界各地で販売、生産、物流を同時に合理化するグローバルSCM改革プロジェクトを立ち上げた。

 SAP APOの導入はこのグローバルSCM改革の一環。計画サイクルの短縮、需要に基づく調達・生産・物流、統合データベースによる情報の可視化の3点を目的としており、需要予測および生産・販売・在庫業務システムを構築したとしている。

 パイオニアでは、SAP APOの導入に際し、従来導入しているSAP R/3と既存のレガシーシステムとの親和性を検討したという。国内の需要計画プロジェクトとして成功事例となった。

 その後、適用範囲を広げ、現在は、東京、北米、欧州、ASEANの4拠点でSAP APOを導入している。計画は、約7500品目を対象に行われる。同社では、このプロジェクトにより、連結在庫を2004年度末までに30%削減することを目標としている。

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