HPとコンパックの大型合併を追う

選挙前夜の政治家のように,HPのカーリー・フィオリナCEOは2月27日,ニューヨークでアナリスト向けの説明会を開き,同社取締役のウォルター・ヒューレット氏を攻撃,株主たちにコンパックとの合併計画を検討するときは,「業界の現実に集中する」よう説いた。
AnchorDesk:

HP/コンパックにインサイダーからのアドバイス

多くの人と同じように私も,初めてヒューレット・パッカードとコンパックの合併計画を知ったときは驚いてしまった。しかしながら,私はHPとコンパック両社の技術諮問委員会の委員を務めており,合併のメリットを考えるうち,この統合が顧客に大きな利益をもたらすと思うようになった。


HP/コンパック合併問題,投票後も嵐は止まず?

HPのOBたちに代表される個人投資家の反感の強さには,フィオリナ氏も驚いた様子だった。たとえ合併が成立したとしても,株主総会で起きたブーイングや怒号に象徴される個人投資家の心情は,簡単にはいやされそうにない。


HP株主投票,フィオリナ氏が早々と勝利宣言

HP-コンパック合併計画の行方を決める株主投票のためのHP臨時株主総会が開催された。合併反対派の急先鋒,ウォルター・ヒューレット氏を,会場はスタンティングオベーションで迎えた。一方,HP CEOのカーリー・フィオリナ氏は,総会後1時間で早々と勝利宣言。だがヒューレット氏は敗北を認めていない。


HP,コンパックとの合併に自信

米ヒューレット・パッカード(HP)の取締役会は3月19日,監査役が株主委任状を事前に評価した見積結果に基づき,HPとコンパックコンピュータの合併について承認を得るために十分な投票数を得ていることを明らかにした。投票結果については公式な集計結果が出るまでは数週間かかるため,明言は避けている。


支持者の数をめぐって激しさを増すHPの委任状争奪戦

ここ数年で最も議論を呼んでいる企業買収の行方を決める株主投票を目前に控え,ヒューレット・パッカードは3月17日,コンパックコンピュータ買収計画へ機関投資家の20%以上が支持を表明しており,さらなる支持獲得を目指していくとコメントした。


2001年度に合併が実現していたらHPの業績は悪化していた

仮にヒューレット・パッカード(HP)が2001年度にコンパックコンピュータとの合併を終えていた場合,売上高は約2倍に増加したが,利益は減少したことが,HPが3月16日,米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。


「個人投資家も大事な1票」,HPの熾烈な委任状争奪戦

比較的少数のヒューレット・パッカード(HP)株を保有しているポートフォリオマネジャーのジェリー・ダッドソン氏は3月8日午後,驚くべき人から電話を受け取った。


「選挙戦」の終盤で最後のお願いに回るHPのフィオリナCEO

選挙前夜の政治家のように,HPのカーリー・フィオリナCEOは2月27日,ニューヨークでアナリスト向けの説明会を開き,同社取締役のウォルター・ヒューレット氏を攻撃,株主たちにコンパックとの合併計画を検討するときは,「業界の現実に集中する」よう説いた。


HP/コンパックのCEOが受け取る特別ボーナスは総額1億1500万ドル

コンパックとの合併計画に反対するHP取締役のウォルター・ヒューレット氏が,HPのカーリー・フィオリナCEOとコンパックのマイケル・カペラスCEOが,両社の合併が成功したあかつきには,1億1500万ドルの特別ボーナスを棚ぼた的に受け取ることを明かした。


HP/コンパック合併の行方,ウォール街アナスリトが反対派支持

合併反対派の急先鋒であるウォルター・ヒューレット氏は,収益性の高いプリンタ/イメージング事業のスピンオフなど,幾つかの提案を行っているが,あるウォール街のアナリストが2月20日,そのほとんどを支持すると明らかにした。


HP社員の大半が合併に反対? パッカード氏依頼の意識調査

パッカード氏が依頼したHP社員の意識調査で,一部地域の従業員は大半がCompaqとの合併に反対しているとの結果が得られた。HPはこれに対し,同社が実施した意識調査では過半数の社員が合併を支持していると主張する。


HP/コンパック,合併の是非を問う株主投票の日程決まる

HPとコンパックは,合併の是非を問う株主投票を,それぞれ3月19日と20日に実施する。株主たちはこの投票で250億ドルの合併計画に最後の審判を下す。HPとコンパックは合併を成立させるために,それぞれ株主の過半数の支持を獲得しなければならない。


HP,予想外の利益増加

ヒューレット・パッカード(HP)は,PCとプリンターの売り上げが予想よりも大きかったため,第1四半期の利益が予測を上回ったことを明らかにした。


EUがHP/コンパックの合併を承認

♂「州の規制当局は先週,物議をかもしていたヒューレット・パッカード(HP)とコンパックコンピュータの合併にゴーサインを出した。米国の連邦取引委員会(FTC)に該当するEU(欧州連合)の欧州委員会は,1カ月に及ぶレビューの末,何ら譲歩を求めることなく,総額250億ドルに上るHPとコンパックの合併を承認した。


激しい口撃が続くHP対創業者一族の戦争

12月20日,HPは投資家に向けて声明文を送付し,その中でヒューレット氏が発表したレポートは「誤った財務予測」に基づいているとし,コンパック買収計画反対派の急先鋒であるウォルター・ヒューレット氏に反撃している。


Internet WorldでHPとの合併推進を明言するコンパックのカペラスCEO

コンパックのカペラスCEOは,Fall Internet Worldの基調講演に登場し,HPとの合併が破談した場合のプランが存在することを認めながらも,フォールトトレラント,スーパーコンピューティング,およびハイエンドストレージをすべて提供できる唯一の企業の誕生に向けて努力を続けることを改めて強調した。


「HPとの合併成功に全力を注ぐ」,HPのお家騒動にコンパックは社内メモで引き締め

先週金曜日,HPの筆頭株主であるパッカード財団がコンパックとの合併に反対を表明したが,コンパックのカペラスCEOは,社内メモを配布し,合併に向けた強い決意を改めて宣言した。また彼は,コンパックの従業員に対し,合併をめぐる動きや噂に惑わされてはならないと話している。


パッカード財団がHPとコンパックの合併に対して反対投票へ

ヒューレット・パッカードの筆頭株主であるパッカード一族の財団が,コンパックとの合併に対して反対票を投じることを12月7日遅くに発表した。これにより,コンパック買収が深刻な挫折の危機にあることが明らかになっている。


e-Day:HP Wayとフィオリナの戦い

パッカード財団がコンパックとの合併に反対票を投じることを明らかにした。4日付けの日刊紙,USAトゥデイは,「HP社員がコンパックとの合併に反対」との見出しを掲げ,特にHPの良き社風が失われつつあることに着目し,それがカーリー・フィオリナCEOへの反発となっていると書いている。(浅井英二)


SECへの届出書で明らかになった新生HPの主導権

証券取引委員会に対して11月15日に提出された届出書によると,HPの現経営陣は,合併後の4事業部のうち,エンタープライズシステムグループを除く,3つのトップに就任し,新生HPの主導権を握ることが明らかになった。


HPのビジネスに打撃,とヒューレット家がSECへの届出書で改めて反対表明

ヒューレット・パッカードの共同創設者,ウイリアム・ヒューレット氏の長男であるウォルター・ヒューレット氏は11月16日金曜日,政府当局への届出書の中で,コンパックコンピュータの買収に遺族たちが反対していることを改めて明らかにした。


パッカードの息子も反旗,PC事業のスピンオフ説まで飛び出す

ヒューレット家に続いてデビッド・パッカード氏の子息もHPのコンパック買収に反旗を翻した。また,HPが「PC事業のスピンオフ」を打ち出す可能性を語るアナリストも現れ,デルの会長は,「われわれに追い風」と高みの見物を決め込んでいる。


HP,ソフトウェア企業への転換を目指す

ヒューレット・パッカード(HP)は,ハードウェアベンダーのコンパックコンピュータとの合併を進めているところだが,一方で大手ソフトウェア企業としての足場を固めようとしている。同社は11月5日,データセンター/ミドルウェア管理をターゲットにした新製品や強化した製品など45種類を発表した。


HP創設者の遺族がコンパックとの合併に「待った」

投資家やアナリストから批判されているHPとコンパックの大型合併だが,HPの創設者であるウイリアム・ヒューレット氏の家族も,合併に反対する意向を明らかにした。合併の認否が株主投票に持ち込まれた場合,承認される可能性は低そうだ。


リスキービジネス,HPとコンパックの合併にウォール街と顧客は疑問(1)

HPとコンパックの合併には多くの懐疑論が噴出している。ウォール街は失望し,両社の株価は下落したほか,企業のITマネジャーらは,デルなどへの乗り換えも検討しているという。新生HPは,組織や製品の整理統廃合を成し遂げ,IBMに対抗できるITベンダーになれるのか。


HP/コンパック合併の象徴はシバ神

HPとコンパックの合併を最もよく象徴しているのはシバ神だろう。企業のIT担当者にさまざまな選択肢をその多くの手から差し出すからだ。これまで議論がPCに集中したきらいがあるので,ここではサーバ分野について検討してみたい。


衝突必至のJornadaとiPaq

新しいJornadaがiPaqに似ていることから,両社の製品統合は避けられないとの見方が多い。また,その一方で,HPもそうだがPocket PC 2002ではインテルのStrongARMを採用するメーカーばかりになり,ウインテル連合の支配力がPDA市場にも及ぶことに対する懸念が強まっている。


Off the Cuff:HPとコンパックの合併にはがっかり

HPとコンパックの合併には失望している。e-ビジネスサービスに力を入れたIBMに対して製品にフォーカスしたHP,デルのサプライチェーンを駆使した販売体制に逃げ腰になったコンパック。この両社が結びついていったいどんなことが実現できるのだろうか?


最初の犠牲者になるのはコンパックのPresarioとHPのVectra

IT業界の話題をさらったHPとコンパックの合併だが,両社のハードウェア/サービス製品ラインアップには重複するところも多い。特にPC市場では,コンパックが世界第2位,HPが第3位につけているが,何らかの整理統合は避けられないだろう。その最初の犠牲者はおそらく,コンパックのPresarioとHPのVectraだ。


フィオリナが率いる新生HP幹部の顔ぶれ

単純な足し算に基づけば,新生ヒューレット・パッカードの売上高は870億ドルで,14万5000人の従業員を抱えることになる。この巨大な企業を引き続き率いるのは,HPの会長兼CEOであるカーリー・フィオリーナ氏だ。また,コンパックの会長兼CEOであるマイケル・カペラス氏は,新HPの社長に就任する。


HPとコンパックの合併に「度肝を抜かれた」とITマネジャーたち

HPがコンパックを買収したことで,特にコンパック製品を扱うシステム管理者が,不意を打たれたと感じているようだ。頼りしているコンパック製品がなくなっていまうかもしれないからだ。


この合併はサービスを活性化するか

かつてコンパックコンピュータはDECの買収に際し,サービス事業の拡大を期待したが,現実のものとはならなかった。では,今回の買収劇はどうだろう? 2つのサービス組織をまとめることで,優れた技術サービスを提供する企業が実現するだろうか?


強引にPDA計画を進めるHPとコンパック

ヒューレット・パッカードとコンパックコンピュータの合併は,PC,サーバ,サービスなど,さまざまな分野に波紋を及ぼしそうだ。PDAも例外ではない。同じくPocket PCを搭載するCompaq iPAQとHP Jornadaは,この先どんな運命をたどることになるのだろうか。


Gartner Column:号外 HP-コンパック合併の成功の鍵を握るのは誰か?

 前回のCRMの原稿の続きを執筆中に驚愕のニュースが飛び込んできた。予定を変更してHPのコンパック買収に関する現時点での分析をお届けしないわけにはいかないだろう。(栗原潔)


Linux Column:「緊急企画!」コンパック買収による新HPのLinux戦略を大胆予想する

本当ならば本日は,LinxuWorld SFレポートの締めくくりとして,展示会場の様子について紹介するつもりだった。しかし今週初めに,突然発表されたHPによるコンパックの買収について報道が一段落した感もあり,それらを踏まえて筆者なりに新HPによる今後のLinux戦略を大胆予想してみたい。(宮原 徹)


e-Day:HPの「invent」って何か知ってる?

HPによるコンパック買収の余震が続く中,横浜でオラクルのiDevelop 2001が開幕した。両社のパートナーでもあるオラクルのボンバーニ副社長は,「サーバのコモディティ化を狙うオラクルにとっては非常にいい合併となる」とみている。(浅井英二)


HPとコンパックの合併の狙いは「顧客志向の追求」

世界の産業界に衝撃を走らせたHPとコンパックの合併について,HPのカーリー・フィオリナCEOとコンパックのマイケル・カペラスCEOが背景について詳細を話した。PC業界の将来への考え方や,カスタマーが“何か違うもの”を求めているという認識など,一致する点が驚くほど多かったことが,決心を加速させたようだ。


市場アナリストが1月に勧めていたHPのコンパック買収

転がる石のように坂道を下りつづけるIT企業。その象徴的な2社が合併することで合意した。コンパックを買収したHPは確かに市場でのプレゼンスを上げられるが,市場自体の潜在的な問題の根は深く,この合併がそれを改善できるかは未知数だ。


HPとコンパック,アナリストは整理統合の連鎖反応を予想せず

IT業界最大ともいえるニュースとなったHPとコンパックの合併に関し,両社のビジネスにはあまりにも重複している部分が多く,合併の効果は薄いとする指摘も多く見られる。


e-Day:コンパックを飲み込んだ超一流ブランドのHP

企業価値とブランド力で勝るヒューレット・パッカードがヒューストンの巨大コンピュータメーカーを飲み込んだ。HPは「シリコンバレーの父」,ターマン教授の勧めによって起業し,シリコンバレーの礎をつくった超一流ブランドだ。