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Microsoft、Outlookの.pstデータ用ツールとSDKを公開
2月の技術文書公開に続けて、Outlookのデータを利用したソフトウェア開発に使えるツールとSDKを公開した。
米Microsoftは5月24日(現地時間)、同社の電子メールソフトOutlookに関する2つの新たなオープンソースプロジェクトを発表した。同社の自社製品のオープン性と相互運用性を高める「Interoperability Principles」に基づく技術情報開示の一環だ。
同社は2010年2月にOutlookの.pstフォーマットに関する技術文書を公開している。今回は、.pstファイルのデータ構造を閲覧するためのグラフィカルツール「PST Data Structure View Tool」と、.pstファイルを読むためのクロスプラットフォームのC++ライブラリ「PST File Format SDK」を、CodePlex.comでApache License 2.0の下で公開した。
これらのリソースを利用することで、例えば.pstファイル内の写真データを抽出してアルバムを作るソフト、アーカイブ検索ツール、クラウドへのデータアップロードツールなど、さまざまな製品を開発できるという。近い将来、.pstファイルにデータを書き込む機能をSDKに追加する計画だ。
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