大学生の生活を見える化、学びの特性を分析 北大と富士通
大学生の予習時間や講義の理解度、学習スタイル、睡眠、食事、体調データを収集し、交通情報や天候などのオープンデータと組み合わせて学びの特性を分析――。北海道大学と富士通が行動分析の実証実験を開始した。
大学生の予習時間や講義の理解度、学習スタイル、睡眠、食事、体調データを収集し、交通情報や天候などのオープンデータと組み合わせて学びの特性を分析――。北海道大学と富士通が、大学生の行動から学びの特性を分析する実証実験を開始した。4月にスタートし、2016年3月まで実施する。
この研究は、学生の予習状況や講義の理解度といった学習履歴データ、行動パターンや趣味・嗜好などの生活記録データ、交通情報・天候などのオープンデータから、学生の学びに関する特性を分析するための手法とツールを開発するもの。すでにデータの提供に同意した学生を対象に、2015年度前期の講義からデータの収集を開始している。収集するデータは、入学動機、課外活動、キャリア観など学生の基本属性データを始め、予習時間、講義の理解度、学習スタイル、睡眠、食事、体調など多岐にわたる。
収集したデータは、ICTを活用して関連性やパターンを可視化。個々の学生の能力や行動パターン、心理状態、学生の学びに影響する要素などを分析する。
両者は分析のためのツール開発も行い、分析結果を2015年度後期の北海道大学の講義や学習指導に適用。学習効率や理解度、定着度などの観点から効果を検証する計画だ。実証実験では、4月〜7月までデータの収集と特性の抽出、8月から9月までデータ分析と学びに影響する特性の導出、10月から2016年3月まで分析ツール開発と効果の検証を行う。
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