ITで散見される「責任逃れのサービス」:半径300メートルのIT(1/2 ページ)
Windows XPやServer 2003に続いて来年早々には多くのIEがサポート終了を迎えます。サポート終了の功罪について考えてみたいと思います。
2014年4月9日にWindows XPやOffice 2003のサポートが終了しました。エンタープライズ分野においては、2015年7月15日にWindows Server 2003のサポートが終了したばかりです。そして実はまた、あるプロダクトのサポート期間が終了しようとしています。それは「Internet Explorer 9」以前のWebブラウザです(一部OSとの組み合わせではサポート対象)。
そう、つい最近出たばかりだと思っていた、IE9 すらもサポートが終了し、以後は最新のバージョンのみがサポート対象になります。かなり大きなインパクトを与えそうな話ですが、確かにあまり話題になっていないような気がします。
サポートが切れるとどうなるの?
本連載でも、このようなサポート切れを何度か話題にしています。基本的なスタンスは「最新のものにアップデートしましょう」で、その理由は、何らかの不具合、多くの場合は「脆弱(ぜいじゃく)性」と呼ばれるものが発見されたとしても、それに対する修正が行われないからです。これは合い鍵の作り方が広く知られている状態にあるにもかかわらず、鍵を交換してくれないという状況に近いでしょう。悪意のある泥棒は合い鍵を作って、サポート切れのドアから堂々と入ってきてしまいます。
特にWebブラウザはビジネスだけでなく、普通の人たちも使うアプリケーションです。それだけに、Webブラウザのサポート切れ情報は誰もが知っておく必要があるでしょう。いまIEを使っている人は、最新のバージョンであるIE 11」、もしくはChromeやFirefoxなどの他のWebブラウザを使うことを強くお勧めします。特に最近のWebブラウザであれば、自動的に更新する機能がありますので、あまり考えなくても常に最新になり、より安全性が高くなりますので、この機会にWebブラウザのアップデートと移行をしておきましょう。
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