Microsoft、AIスケジュール管理ツール「Genee」を買収し、「Office 365」に統合へ
Microsoftが、人工知能の自然言語処理(NLP)でユーザーの要望を解析し、ミーティングなどの予定を調整するサービスを手掛けるGeneeを買収し、その機能を「Office 365」に統合する。
米Microsoftは8月22日(現地時間)、AI(人工知能)採用のスケジュールツールを手掛ける米新興企業Geneeを買収することで合意したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Geneeは2014年創業の、カリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置く非公開企業。ミーティングなどのスケジュール調整(再調整を含む)を自動化するサービスを提供している。米FacebookのFacebook Messenger botにも対応した。
メールでミーティングを告知する場合の使い方は、参加して欲しいメンバーへの招集メールにGeneeへのCCを追加するだけ。Geneeが自然言語処理(NLP)でメールの内容(例えば「来週中にミーティングしましょう」など)を解析し、送信者の予定表と照合して幾つかの候補日を提示する内容のメールをメンバーに送信する。調整が済んでスケジュールが決定すると、Geneeがメンバー全員の予定表に予定を追加する。
Microsoftは、「新しいOffice 365のプロダクティビティ性能の開発を進める中、GeneeのチームはOffice 365にさらなる知性をもたらしたいというわれわれの野望を支援してくれるだろう」としている。
Geneeは公式ブログで、Geneeのサービスの提供を9月1日に終了すると発表した。App Storeで公開していた専用アプリのページは既に削除されている。
今月に入り、大企業によるAI関連企業の買収が続いている。米Appleが米Turiを、米Intelが米Nervanaをそれぞれ買収した。
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