人間は神の恵みにより，豊かな生活を送っていた。

しかし，過ぎた幸福は人間を堕落へと導いた。

快楽におぼれた人間は自らの力を過信し，ついには神を倒して，自分達が神になろうとしたのだ。

神は，考えを改めなければ人間を滅ぼすと警告したが，人間は神の言葉に耳をかさなかった。

そして、人間は神を相手に戦争を起こしたのだ。大地は屍で埋まり，水は血の臭いで満ちた。

神に科学の力で対抗しようとしたが，それは無駄なことであった。

やがて戦いに疲れた人間は悪魔の力を借りた。戦いは神と悪魔，善と悪の対立という局面を迎えることになる。

神と悪魔の力は互角で，長い戦いの末に両者は深く傷つき，共に眠りについたのだった。

戦いは終わり，人間は滅びずにすんだ。

生き残った人間達は新たな地「ヴァレンシア大陸」に渡っていった。

ここで人間は帝国・共和国・王国，3つの国家を築き，新しい文明が生まれた。

帝国から持ち去られた魔法の宝石「ダラント」。

その秘められた魔力を求めて，さまざまな思惑が入り乱れる。

再び強大な力を得ようとする人類の頭上で，災いの星・アークトゥルスが静かに輝き始めた……。