「わすれ谷」と言う自然豊かな箱庭を舞台に，牧場経営，住人との交友，そして結婚など，平穏で心温まる生活を楽しむ牧場物語シリーズ最新作「牧場物語 Oh! ワンダフルライフ」。

　今回から3話連続で，「牧場物語 Oh! ワンダフルライフ」のリプレイをお送りしていこう！　リプオ青年の牧場ライフをお楽しみに！

　この谷は，父さんとタカクラさんが若いころ，一緒に旅をして見つけたそうですね。

　父さんが追いかけていた，牧場主になる夢。父さんの夢を僕が果たすことになるなんて，思ってもみなかった……。

　まだまだ勉強することはいっぱいあるけど，僕はいつかきっとこの土地を立派な牧場にするつもりです。空から見守っててください，父さん。

■これから手を入れていくことになる牧場。自宅はもちろん，牛舎や田畑が揃った自慢の土地だ。

■渋めのタカクラさんは，まあ，いわずもがなの顔（笑）。牧場経営のノウハウはタカクラさんに聞こう。

　ちょっと疲れてしまった僕は，その晩は早めに床についた。

　そして今日は牧場生活の記念すべき第1日目。朝早くから目を覚ました僕は，タカクラさんに教わったとおり，まずは牛からミルクをしぼることに。「うしミルカー」を持って，牛の横で○ボタンを押すと……なんとかミルクをしぼることができたようだ。

　時間をおけば1日2回しぼれるらしいので，夕方にもう一度しぼることにしよう。そうそう，牛のエサも忘れずにやらないとね。

　しぼったミルクを出荷箱に入れておくと，タカクラさんが別の町でお金に換えてくれるとのこと。出荷箱は「どうぶつごや」を出て正面の「しょくもつこ」にある。さっそくミルクを入れておく。

　ちなみにミルクにはランクがあって，牛の健康状態や，飼い主の世話の仕方によって質が変わってしまう。

　質の高いミルクは高値で売れるので，牛の幸せは人間の幸せにもつながるってわけだ。

　ミルクをしぼったあと部屋に戻ると，テレビが目に入った。パチパチとチャンネルを回せば，なかなか役に立ちそうな番組も。……などと朝の休憩時間を楽しんでいると，タカクラさんに「はやいところヨメさんを見つけろよ」と言われてしまう。って，牛や馬のたねつけじゃあるまいし，ヨメさんなんてすぐに見つかるものなんだろうか？

　とりあえず夕方のミルクしぼりの時間までは，町をぶらついてみることにする。

　ヨメさんを見つけろと言われたからか，足は自然とお屋敷のほうへ。……いや，挨拶周りをしたときに，ちょっと気になる人がいたから。

　彼女の名前はルミナさん。僕がお屋敷に入ると，彼女はちょうどピアノを弾いているところだった。なぜか屋敷にいた猫を抱きかかえて，ルミナさんに見せる僕。ああ，何をやってるんだ，僕は……。

　その後，散歩に出かけたルミナさんに，用事もないのに一緒についていってみたり。へ？　「牧場の仕事に興味がある」？　脈あり……ってこと？

　ミルクしぼりの時間が迫ってきたので，ルミナさんにさよならを言い，僕はうきうきしながら家路についた。　次のページへ