それというのも，拙者，技能の「採集」を今さらながら使いはじめ，商売をはじめたからでござる。おかげで，やっとこさお金が貯まる，ひと通りの装備を買うことができるようになったのでござるよ。いやー，早く気付けば良かったでござる。というか，皆さん，そんなこととっくに知ってたでござるね。

　拙者，このゲームに関してはゲームの中以外では情報を入れないことにしてるでござる。そうすると，新たな発見がいろいろあって楽しいのでござるが，逆に知らなさすぎて，ほかの方々にうとまれることもしばしば……（シュン）。

　とまぁ，その話は置いといてでござるね，採集の話でござる。はじめ，大勢の人が木々や小屋を取り囲み，一体何をやっているのか非常に気になっていたでござる。

　して，拙者もそこで採集してみたのでござるが，そこは「伐採」というまた違った技能が使えないとダメなんでござるね，皆様が伐採してる所で，一生懸命採集をして「ここでは何もとれないようだ」と言われてたでござるよ。ほかにも，薬師しか採集できない場所で採集したりしてたので，あぁ，拙者にはできないんだ，と勝手に思い込んでおった次第。最近，この思い込みで失敗が多いでござるな。

■ぬんっ！　忍者結界も使えるようになったでござる。

■やっと拙者でも採集できる場所が分かり申した。

　して，先日やっとこ同業者の忍者達が集まっている採集場所を見つけ，そこで初めての採集をしたでござる。

　そこで取れたのは，水や麻や蚕の抜け殻等，おおよそ使い道のわからないものばかりでござったが，そういうものをプレイヤーがよく売っていることは知っていたので，拙者もお店を出したでござる。

　状態表示で「売却品有」にして，それらに値段を付けてと，すべてが初めてでござったので，価格は適当でござった。

　そうして両替屋の前にたたずんでしばらく待っていると，ほかの方々がチラチラと拙者を見て行くでござる。ゲーム内のことなので関係ないはずなのに，リアルで恥ずかしくなったでござるが，皆様，ただ拙者が売りに出した品を見ているだけなのでござるね。

　思わず「あぁぁ！　拙者を見ないでくだされぇぇ！」などと声を発しそうになったでござる。拙者，シャイでござるから，これは今でも慣れないでござるよ。得に女子の方々の視線が……あっ（何興奮してんだか）。

■採集で集めた材料に値段を付けるでござる。相場に見合った価格を付けないと，上手く転売されたり買ってくれなかったりで，いろいろ大変でござるよ。

■近付く人がみんな顔を見ていくので，なんだかどんどん恥ずかしくなって行くでござる。あぁ！　なんだかこの視線がクセになりそうでござる！