近年，特に欧米のPCゲームで1つのジャンルとして人気が高いのが特殊部隊を素材としたゲームだ。単独で戦闘をこなすものから，複数のメンバーによるチームでそれを行うものまで，多数のタイトルが発売されている。

　それらは過去にあった，撃って倒すだけのFPS（一人称視点のシューティング）ゲームとは異なり，場合によっては敵に発見されないように隠密裏に行動するといった，冷静な状況把握と判断能力を要求される戦略的な要素の濃いものがほとんどだ。

　ここまでを聞いて諸君らの頭の中にも有名なタイトルが浮かんできていることだろう。

　しかし，今回諸君らに紹介するのは架空のものではなく，実在する特殊部隊を再現した「SOCOM:U.S. NAVY SEALs」である。

　そもそもSEALとはNAVYとあるように米国海軍所属の特殊部隊である。海（Sea），空（Air），地上（Land）の頭文字から命名されている通り，地球上のあらゆる場所を作戦の場として活動する，精鋭中の精鋭である。

　その活動内容はテロへの対応を主とし，戦場においては敵地での破壊活動や情報収集を行う部隊である。

「SOCOM:U.S. NAVY SEALs」（以下，SOCOM）はそのSEALの作戦行動を忠実に再現したゲームだ。海外では100万本以上のセールスを記録した大人気タイトルなのだ。

　部隊は海上石油プラント，極地の廃村，湿地帯ジャングルなど様々であり，地形や作戦内容にあった装備を選び，与えられた目的をクリアーしていくことになる。

　正直に言おう。SOCOMのミッション難易度は非常に高い。難易度の高さとなる要因は諸君らの前に現れる敵にある。

　諸君から敵が見えているということは，敵からも諸君が見えている可能性が高いはずだ。

　つまり，敵の索敵能力が非常に高いのである。そのために諸君らは地形等を利用し，慎重かつ素早く，またその場にあわせた状況の判断を的確に行わなくてはならない。

　また，敵は往々にして無線機を携帯していることが多い。さらには定時連絡を取り合う敵部隊もある。

　そのため，目の前に現れた敵を何も考えずに打ち倒していては，敵部隊の警戒心を煽り，場合によっては人質の殺害や爆弾の起爆に至る結果となる。

■通常のストーリーモードをはじめ，ネットワーク対戦がサポートされている事もSOCOMの特徴だ。

■特殊作戦らしく，船上，ジャングル，雪原，建物など，様々な戦場がプレイヤーを待っている。