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USBスキャナ

 従来までは,イメージスキャナ(以下,スキャナ)といえばSCSIバス接続の機種が主流だった。しかし,近年ではUSBバスを搭載するパソコンが大半を占めていることもあり,ほとんどのスキャナがUSBバス接続によるモデルとなっている。

 Linux環境では,従来からSCSIのスキャナがサポートされていたが,USBの環境設定さえ行えば問題なくUSBスキャナが利用できる。Part2では,USBスキャナを使うための設定方法を説明する。

USBスキャナを使うための設定
 USBスキャナを使うには、make menuconfigなどを利用してカーネル再構築オプションを開く。

 次に,カーネル再構築のメニューの[USB support -->]の中にある[USB Scanner support]項目で[m]キーを押し,モジュールとして組み込めばよい(Fig.9)。

 さらに次に挙げるようモジュールを再構築すれば,USBスキャナが利用できる基盤環境が整う。

# make dep ; make clean
# make modules
# make modules_install
# /sbin/depmod -a

Fig.9■[USB Scanner Support]をモジュールとして組み込む
fig09

キャラクタデバイスの作成
 次に,USBスキャナ用のキャラクタドライバを作成しよう。次のようにすればよい。

# mkdir /dev/usb
# mknod /dev/usb/scanner0 c 180 48
# chmod 666 /dev/usb/scanner0


すでに,Part1のUSBプリンタの説明にて,/dev/usbディレクトリを作成している場合には,「mkdir /dev/usb」の操作は不要だ。また,キャラクタデバイス名は,「/dev/usb/scanner0」以外でも構わず任意である。


上記最後のchmodコマンド操作は,rootユーザー以外がスキャナを使うために必要となる。

 上記のコマンド操作によって,/dev/usb/scanner0というキャラクタデバイスが作られる。このキャラクタデバイスを通してスキャナを利用できるのだ。

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