2002年4月3日更新
■ウイルスからLinuxサーバを守る
第4回:fetchmailによるメール受信時のウイルススキャン
fetchmailを利用して受信メールの一括管理を行っておけば,複数アカウントから受信したメールの閲覧が可能になるので便利だ。今回はfetchmailとprocmail,IMAPで構成したメールサーバでのウイルス対策について解説する

 フリーメールアドレスや会社のメールアドレスなど,インターネットを利用する際に複数のメールアドレスを使い分けていると,受信したメールの管理が面倒になる。特に複数のパソコンを利用している場合などは,自宅サーバを利用し受信メールの一括管理を行っておけば,複数アカウントから受信したメールを,どのパソコンからも閲覧できる。LinuxやFreeBSDなどで自宅サーバを構築しているのであれば,fetchmail+procmail+IMAPなどで,すでにメール環境を整えている方もいらっしゃるだろう。しかし,こういったメールの一括管理は便利な反面,複数のメールアドレスから受信するメールは数も多く,ウイルスが混入する可能性も高いのではないだろうか。

 そこで今回は,第2回第3回で述べたメールサーバでのウイルススキャン(qmailとPostfix)に続き,fetchmailを用いてメールを一括管理しているサーバで,受信したメールに対するウイルススキャンについて解説する。

●fetchmailでメールを取り込みたい

 まず,fetchmail+procmail+Courier-Imapでのメール受信設定を簡単に紹介しておこう。なおCourier-ImapはMaildir形式を利用するため,設定はすべてMaildir形式を用いている。fetchmail+procmail+Courier-Imapをすでに利用していて,ウイルススキャンの環境だけを整えたいという人は,こちらの記事から読み進んでほしい。

 インターネットを利用する際,複数のメールアカウントを使い分ているユーザーも多いと思う。ローカル環境で複数のコンピュータをクライアントとして利用していたり,外出先で別のパソコンを利用していると,「あ,あのメールになんて書いてあったかな?」,「このパソコンでもメールチェックしたいなあ」と思うこともあるだろう。

 そのようなときはすべてのクライアントでメール設定を統一し,一番利用するメール受信クライアント以外には「メールをサーバに残す」などに設定しておけば,どのクライアントでも最新のメール受信することはできる。しかし,せっかく自宅サーバを構築しているのであれば,fetchmailを利用して複数のメールアカウントのメールを自動受信させ,クライアントは自宅サーバのIMAPサーバへ接続させるようにすれば,どのクライアントでも同じようにメールを読むことが可能になる。また,IMAPサーバを利用することで,最新のメールだけでなく,受信したメールはすべてのクライアントで共有できるようになる。

 まずここでは,fetchmail+procmail+Courier-Imapでのメール受信設定を簡単に紹介しておこう。なおCourier-ImapはMaildir形式を利用するため,設定はすべてMaildir形式を用いている。

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