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Chapter 7：プレゼンテーション層の構築
●印刷処理のまとめ
長々と説明してきたが，以上がプリンタ出力の基本的な処理となる。
市販のアプリケーションに比べて見栄えはあまりよくないが，印刷に必要なプレビュー表示，任意範囲ページのみの印刷，印刷の中断といった基本機能はすべて実装したつもりである。より見栄えのよい印刷をしたい場合には，たとえばタイトル行のレイアウトを調整するとか，用紙のヘッダやフッタにページ番号などを印刷する機能などを追加すればよい。これらの処理は，Printメソッドで文字を出力したり，Lineメソッドで線を描画したりするだけなので，根気さえあればすぐに実装できるだろう。
今回説明したように，プレビュー機能を提供する場合には，1つのプロシージャで画面描画もプリンタ出力もサポートできるように実装することがポイントとなる。もし画面描画とプリンタを別々のプロシージャとして実装してしまうと，同じような処理を2つ実装することになり，手間がかかるばかりか，あとで修正するときにその両者を修正する必要が生じるため，メンテナンス性も低下する。
印刷処理は，線を引いたり文字を書いたりといった処理の積み重ねになるのが常である。そのため，プログラムが長くなってしまうことが多いものの，高度なことをしているわけではない。印刷機能の実装は多少の面倒さは伴うものの，けっして複雑な処理であるというわけではないのである。
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