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Chapter 9:既存DNSとの統合 〜BINDとの相互運用〜

9.2.1 Microsoft DNSサーバーの設定
●WINS設定の確認
 次に,WINS関連の設定を確認する。active.dsl.localゾーンと1.168.192.in-addr.arpaゾーンの両方を確認する必要がある。active.dsl.local.ゾーンを例に,確認すべきポイントを見てみよう。

 [DNS]管理ツールで[前方参照ゾーン]を展開し,[active.dsl.local]を右クリックし,表示されたメニューから[プロパティ]を選択する。[WINS]パネルを開き,[WINS前方参照を使う](逆引き参照ゾーンの場合は[WINS-R参照を使う])が無効になっていることを確認する(Fig.9-5)。もし,このオプションが有効になっているならば,[このレコードを複製しない]が有効になっていなければならない。

Fig.9-5 WINS関連の設定
fig.9-5

 [WINS前方参照を使う]オプションは,DNSの参照に失敗したときに,DNSサーバーからWINSサーバーに名前解決を依頼するときに有効化する(詳しくは「COLUMN WINSとDNSの連携」を参照)。このオプションを有効にした場合,WINS参照を実現するため,DNSにはWINSレコードとWINS-Rレコードが作成されるが,これらのリソースレコードはMicrosoft DNS以外ではサポートされない。したがって,[WINS前方参照を使う]オプションを無効にするか,WINSレコードとWINS-Rレコードを複製しないように[このレコードを複製しない]を有効にしておく必要がある。

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