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Windows 2000 Professionalの注目すべき特徴

 Windows 2000 Professionalについて簡単にまとめると,「Windows 98+Windows NT 4.0 Workstation+いくつかの新機能」といった感じになる。安定度やスムーズなマルチタスキングで定評のあるWindows NTカーネルを継承しつつ,ユーザーインタフェースや新しい機能をWindows 98から取り込んでいるということで,いわばWindows OSの「おいしいところ」をかき集めたような製品に仕上がっている。

head1.gif Windows 98を超えたユーザーインタフェース

 Windows 2000のユーザーインタフェースは,普段の操作から,各種設定・管理に至るまで,ほぼWindows 98と同様の操作感に仕上がっている。デスクトップ上のアイコンが若干変更されていたり,[ネットワークコンピュータ]が[マイネットワーク]に変更されていたり,マウスカーソルに陰が付いたり,ウィンドウやメニューの表示・非表示の過程に余韻があったりと,いくつかの変化はあるものの,一見しただけではWindows 98とほとんど違いは感じられない(Fig.1)。ただし,もともとWindows 98の次世代を担うOSとして開発された製品だけあって,細かいところではWindows 98よりも優れた部分が見つかる。

Fig.1 Windows 2000のデスクトップ画面(画像をクリックすると拡大可能)

fig01.gif 一見しただけでは,Windows 98のデスクトップ画面と大きな違いはない。すぐにわかるのは,アイコンが変更されていることや,[ネットワークコンピュータ]が[マイネットワーク]に変更されていることくらいだろう。

 第一に,Internet Explorer 5.0がOSに統合されていることである(正確には,Windows 98 Second Editionで初めてInternet Explorer 5.0が標準搭載された)。「WebブラウザとOSの統合」というアプローチは,すでにInternet Explorer 4.0の時点でも採用されており,Active DesktopやActive Channelなどの機能をWindows 98上やWindows NT 4.0上で利用している読者も多いはずだ。Internet Explorer 5.0では,

  1. 作業時間の短縮に役立つIntelliSense技術の強化,
  2. インテリジェントな検索機能(Fig.2),
  3. ストリーミングオーディオを利用したラジオ放送の受信機能,

などが実現されており,特に1と2はWindows 2000のユーザビリティの向上に大きく貢献している。

Fig.2 インテリジェントな検索機能

fig02.gif
検索条件を単一の画面で設定できるようになり,非常に使いやすくなった。

 [スタート]メニューに,Office 2000でおなじみのパーソナライズメニューが採用されたことも,大きな特徴である。パーソナライズメニューとは,頻繁に使用される項目のみを優先的に表示し,あまり使用しない項目は一時的に非表示とすることで,より少ないステップで目的の項目を選択できるようにした機能である。アプリケーションを数多くインストールして[スタート]メニューが複雑多岐になった場合には,便利な側面もあるだろう。ただし,あまり選択しないからといって,勝手に項目を非表示にされることに違和感を覚えるユーザーもいることから,好みに応じて選択できるようになっている(プロパティでパーソナライズメニューの有無を設定できる,Fig.3)。

Fig.3 [スタート]メニューのカスタマイズ

fig03.gif パーソナライズメニューの有無は,タスクバーと[スタート]メニューのプロパティで設定できる。[頻繁に利用するメニューを優先的に表示]をチェックすれば,パーソナライズメニューが有効となる。

 また,フォルダ上でJPEGなどの画像をサムネイル表示できる機能Fig.4)が追加されたほか,ヘルプシステムがWindows 2000用に改良されている。

Fig.4 画像のサムネイル表示機能

fig04.gif フォルダ上でファイル名を表示するだけでなく,画像そのものをサムネイル表示できるようになった。

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