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head1.gif 豊富な新機能のサポート

 Windows 2000では,さまざまな新機能がサポートされていることも,大きな魅力となっている。もちろん,Windows NT 4.0でも,Service Packを適用したりオプションコンポーネントを導入したりすることで,ある程度の新機能は追加されたが,継ぎ接ぎで機能を追加するのでは,やはり限界があった。Windows 2000では,Windows 98およびWindows 98 Second Editionがサポートしている機能はもちろんのこと,本稿の執筆時点で考えられるあらゆる新機能が追加され,完璧なリフレッシュが図られている。

見出し プラグアンドプレイのサポート

 Windows 98ゆずりの機能といえば,まず「プラグアンドプレイ(以下,PnP)」が挙げられるだろう。PnPは,装着したハードウェアを自動的に認識および設定する機能で,コンピュータのハードウェア構成やデバイスドライバの変更を気にすることなく,動的にハードウェアを追加したり削除したりすることができる。Windows NT 4.0では,原則的にユーザー自身による緻密なハードウェア管理が必要だったため(PnP対応ISAカード用のPnPイネーブラは一応用意されていたが),初心者には手に負えない代物だった。しかしWindows 2000では,PnPに対応することで,ハードウェア設定の敷居を一気に下げることに成功している。Windows NT 4.0からのユーザーはもちろんのこと,特にWindows 95やWindows 98から乗り換えるユーザーには,たいへん心強い機能となるだろう。

 また,Windows 95やWindows 98でおなじみの「デバイスマネージャ」が追加されたため,接続デバイスの状態を確認したり,設定を変更したりするのが,たいへん容易である。さらに,Windows 98で定評のある「システム情報」も搭載され,ハードウェア,システムコンポーネント,ソフトウェア環境など,あらゆる方面の詳細情報を取得することもできる。システム情報は,トラブルシューティングで威力を発揮する上級者向けの機能である。

Fig.5 デバイスマネージャ

fig05.gif デバイスマネージャの採用によって,Windows 98さながらのデバイス管理や設定が実現されている。

Fig.6 システム情報

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一見しただけでは,Windows 98のデスクトップ画面とシステム情報を利用することで,ハードウェア,システムコンポーネント,ソフトウェア環境など,あらゆる方面の詳細情報を取得できる。

 PnPのサポートは,設定のしやすさというユーザビリティの向上にとどまらず,PnPを前提としたハードウェアへの対応という重要な役割も果たしている。詳細については後述するが,たとえばPCカードのホットプラグ(活線挿抜),USB,IEEE1394のサポートなどが代表例として挙げられる。「実はこれらの新しいハードウェアに対応するためにPnPをサポートしたのだ」と考えるほうが,しっくりいくかもしれない。

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