充実したネットワーク機能
Windows 2000のネットワーク機能は,Windows NT 4.0ゆずりの緻密なネットワーク設定に加えて,赤外線通信やFAXサポートといったWindows 98からの新機能も追加され,たいへん充実したものに仕上がっている。
ユーザビリティの向上したネットワーク設定
まずネットワーク機能で最も大きく変わったと感じられるのは,ネットワーク設定であろう。Windows NT 4.0やWindows 98で慣れ親しんだ読者であれば、最初は違和感さえ覚えるかもしれない。これは、ユーザビリティを向上させるために,ネットワークの設定や管理形態が大きく変更されたことによる。
基本的にネットワークの設定は、すべて[ネットワークとダイヤルアップ接続]というウィンドウに集約されることになった。この画面では,LAN,ダイヤルアップ,VPN(Virtual Private Network),赤外線通信などといったネットワークの接続形態にまったく関係なく,すべての設定項目が集中管理される。また、ネットワークの接続ウィザードを採用することで,設定に必要な手間も最小限に抑えられている。ネットワーク設定の敷居はどうしても高いことから,接続ウィザードの採用は初心者にとってたいへん喜ばしい機能といえるだろう。もちろん,最初は違和感を覚えていた中上級者でも,Windows 2000のネットワーク設定に慣れてしまえば,逆にWindows NT 4.0やWindows 98のネットワーク設定が使いづらいことに気づくかもしれない。
Fig.10 集約されたネットワーク設定
LANやダイヤルアップといったネットワークの接続形態に関係なく,あらゆるネットワークの設定や管理はこの画面から進めることになる。
Fig.11 ネットワークの接続ウィザード
ネットワークの接続ウィザードを採用することで,初心者にも簡単にネットワーク関連の設定ができるようになった。
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