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充実したネットワーク機能
見出し 赤外線通信やFAXサービスをサポート

 Windows NT 4.0にはないがWindows 98にあった機能として,赤外線通信サービスやFAXサービスが挙げられる。赤外線通信についてはモバイル環境の項でも少し述べたが,赤外線(IrDA)ポートを利用したPC間の無線通信を指している。赤外線ポートは,少なからぬデスクトップPCやほとんどのノートPCに搭載されており,ケーブルレスで手軽にデータを転送できるため,たいへん便利な機能である。PDAのなかにも赤外線ポートが搭載されているものがあるため,PCとPDAとのあいだでデータを交換する場合にも使えるだろう。また,出先で自分のノートPCと友人のノートPCとのあいだでデータを転送するような場合にも役立つ。最近では,電波を用いた無線ネットワーク(BluetoothやHomeRF,無線LANなど)も話題にのぼるようになり,赤外線と合わせて「無線」という言葉がキーテクノロジーとなりそうな気配がある。

 FAXサービスとは,FAXの送受信機能を指している。Windows NT 4.0でFAXを利用するには,市販のFAXソフトを用意しなければならなかった。しかしWindows 2000では,追加投資が一切不要となる。FAX文書をFAX送付状エディタで作成し、FAXモデムを使用して送信すればよい。受信についても,手間いらずの自動受信に対応している。ただし,本格的なFAXマシンとして運用するには,PCの電源を24時間入れ続けておく必要があるので注意されたい。

Fig.12 FAX送付状エディタ(画像をクリックすると拡大可能)

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FAX送付状エディタの画面。それぞれの項目({Sender's Company}など)には,コントロールパネル内のFAXプロパティで設定されたものが挿入されることになる。

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