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Deployment of Windows 2000 member server 4...
オフラインファイル

 通常,サーバー上のファイルをオフラインファイルとして利用したい場合は,クライアント側で該当するファイルやフォルダを右クリックし,表示されたメニューで[オフラインで使用する]を有効にすればよい。

Fig.18 オフラインファイルの有効化
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 このオプションを有効にすると,そのファイルやフォルダを示すアイコンの左下にオフラインファイルであることを表すマークが表示され,以後そのファイルやフォルダはオフライン状態で利用できるようになる。

Fig.19 オフラインで利用できるようになったファイルのアイコン
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 なお,クライアント上で初めてオフラインファイルを利用するように指示した場合には,設定のためのウィザードが実行される。しかし,このウィザードではすべてのページでデフォルトの設定を選択すればよい。

Fig.20 オフラインファイルの設定ウィザード
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 なお,クライアントがWindows 2000 Professionalであれば,デフォルトでオフラインファイルを利用できる。しかし,Windows 2000 Serverファミリの場合,デフォルトではオフラインファイルを利用できない。Windows 2000 Serverファミリでオフラインファイルを利用するには,[コントロールパネル]−[フォルダオプション]を実行して[オフラインファイル]パネルを開き,[オフラインファイルを使えるようにする]を有効にしておこう。

Fig.21 [オフラインファイル]パネル
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 なお,[オフラインファイル]パネルには,キャッシュ領域のサイズを制限するパラメータが用意されている。しかし,この制限を受けるのは「一時オフラインファイル」だけである。上記の手順に従ってオフラインでの使用を許可されたファイルは,「一時オフラインファイル」ではなく,「常にオフラインで使用するファイル」となる。「常にオフラインで使用するファイル」の場合,[オフラインファイル]パネルで設定したキャッシュ領域のサイズ制限は受けない。以上の理由により,オフラインファイルで使用するキャッシュ領域のサイズは事実上制限することはできないようである。

注意 オフラインファイルを有効に設定している場合,デフォルトでは%windir%\cscフォルダにキャッシュが格納される。ただし,このフォルダに格納されるファイルやフォルダは拡張子のない一時ファイル名となるため,元ファイルや元フォルダとの対応は判別できない。もし,キャッシュの場所を変更したければ,オフラインファイルキャッシュムーバー(cachemov.exe)を利用する。このツールは,『Windows 2000 Professionalリソースキット』(日経BPソフトプレス)から入手できる。なお,%windir%\cscフォルダに圧縮属性を指定しても,同期プロセスがファイルを無圧縮で格納するため,圧縮属性は事実上意味をなさない(サポート技術情報:Q227332)。

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