Smart Energy EXPO 2015

2016年4月からスタートする電力の小売全面自由化、さらに水素社会の実現に向けた取り組みも加速するなど、日本のエネルギー環境は大きな変化を遂げつつある。それに伴い日々進化するエネルギー関連技術や国・企業・自治体の取り組み、これらを取り巻く法制度の動向など、エネルギーに関する最新情報をお届けする。



講演一覧

川崎市が描く水素戦略

川崎市長
福田 紀彦 氏

東日本大震災以降、エネルギーの安定供給やCO2発生抑制と環境負荷の低減に向け「低炭素社会」の実現に向けた動きが急速に進んでいる。そこで注目されているのが水素だ。政府の「エネルギー基本計画」においても水素エネルギーの導入を拡大する方針が示されている。これに伴い、全国で水素社会の実現に向けた取り組みが進んでいるが、水素エネルギーの積極的な導入と利活用による「未来型環境・産業都市」の実現を目指しているが川崎市だ。同市では一体どんな「水素戦略」を描いているのか――川崎市長の福田紀彦氏にお話いただく。


講演者プロフィール


1995年米国ファーマン大学政治学専攻を卒業後、衆議院議員(元神奈川県知事)松沢成文氏の秘書を務める。2003年神奈川県議会議員に初当選。2007年神奈川県議会議員2期目当選。その後、神奈川県知事秘書、早稲田大学マニフェスト研究所客員研究員を経て、2013年川崎市長に当選し、現在に至る。


この講演の見どころ


臨海部を中心に多くの製造関連企業が集積している川崎市は、これまで公害対策をはじめとする環境問題に取り組んできた市だ。同市はこうした取り組みの中で培ってきた、資源循環・エネルギーに関する産業・技術を活用した水素社会の実現を目指している。地域特性を活用した水素の供給体制の構築に加え、出口側となる水素需要の創出についての取り組みにも注目。