ユーザーの支持から生まれた“シンプル&高品質”――ユニデン 新デジタル液晶テレビ「DT/FDTシリーズ」(2/3 ページ)

» 2007年06月11日 10時00分 公開
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フルHDパネルを採用し、より緻密な映像を提供。PC接続時の親和性も大きく向上

 フルHDパネルの搭載により、基本性能の重要な柱の1つとなる“映像の表現力”は、これまで以上に高められたわけだが、さらに意外な部分での機能向上にもつながっている。それはPC接続における親和性だ。単純にフルHDの液晶パネルを導入しただけではなく、新たに1080p入力にも対応し、さらに、PC接続時には重要となる「オーバースキャン・オフ」設定も追加された。これにより、PCからDVI→HDMI、あるいはHDMI→HDMIで接続し、画面解像度を1920×1080に設定してやれば、ドット・バイ・ドットでの鮮明な画面出力が可能となった。ちなみに、1080p入力はHDMIだけでなく、コンポーネント映像についても対応を果たしている(要するにD5相当)。

photo 背面左側のカバーを外すと、各種端子が並んでいる。上から、ビデオ入力×2(S端子つきは1系統のみ)、コンポーネント入力×2、VHF/UHFアンテナ、音声出力、HDMI×2、BS/110度CSアンテナ、地上デジタルアンテナ。B-CASカードスロットはHDMI端子の横にある

 実際にワイド42V型の「TL42WRJ-W-FDT」を借りることができたので、PCと接続し、オーバースキャンのオン・オフを切り替えて比較してみた。当然ながら、デフォルトのオーバースキャン・オンでは画面の外周が切れてしまい、さらに若干の拡大表示となるためテキストなどはボケてしまう。しかし、オーバースキャンをオフに設定すれば、デスクトップ全域が画面内にきっちりと収まり、テキストも鮮明に描かれる。オーバースキャンは内蔵チューナー、アナログ映像入力を含む全入力に対して、個別にオン・オフを設定可能だ。

photophoto (左)デフォルトではオーバースキャンが「入」に設定されているため、画面の周辺が一部切れてしまい、また、PC接続時にはスケーリングがかかるため、テキストなどの視認性が落ちてしまう。(右)オーバースキャンを「切」にしてやれば、表示は画面内にきれいに収まる。さらに、フルHDパネル搭載モデルでは、PC側を1920×1080解像度に設定することで、ドットバイドットでの鮮明な表示が可能だ
photo オーバースキャンのオン・オフ設定は、内蔵チューナーを含む全入力に対して、個別に選択できる

 また、32V型以下の製品に関しては、パネル解像度は1366×768のままだが、こちらも1080p入力+オーバースキャン・オフに対応したため、PC接続時の実用度は大きく向上している。1360×768の映像信号を渡してやっても、原則的には1080pへのスケーリングが行われてしまい、厳密なドット・バイ・ドット表示とはならないのは、HDMIの仕様上しかたのないことだが、1080i入力のみに対応したテレビのようにインタレースへ変換されることはない。そのため、テキストの視認性においても実用的なレベルを確保でき、もちろん、画面周囲の欠けも生じない。

 こうしたテレビ以外の信号へも柔軟に対応できたのは、同社独自の製品開発・設計スタイルの賜物といえる。

 「メーカー自身が映像処理デバイスも製造している場合は、テレビで扱う信号以外については、設計時点であまり考慮されないこともあるのかもしれません。弊社の場合は、映像処理デバイスには汎用品(Genesis Microchipのチップ)を利用していますが、そのデバイスの能力をフルに引き出すという部分に気を使って設計を行っています」(片岡氏)

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 汎用チップの採用は、以前は性能面で不利に働くケースもあったかもしれないが、現在はハードウェア的にかなり優秀な機能が詰め込まれているので、あとはそれをどう使いこなすかが重要になってくる。通常、こうしたデバイスはリファレンスデザインとして納品されるのだが、ユニデンの場合はこのソフトウェアを自前で書いているという。

 「ハードウェア仕様を見れば、このデバイスであればここまで対応できるはずというのはイメージできますから、それをいかに実現していくかというスタンスで開発を行っています。もちろん、前回のモデルでも基本的な開発姿勢は同じなのですが、使用していたデバイス自体が異なり、対応解像度の自由度の関係で、テレビ以外の解像度を入れると、どういじってもきれいには出せなかったというわけです」(片岡氏)

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提供:ユニデン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年6月24日