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2008年02月21日 10時00分 更新

麻倉怜士氏開発者インタビュー:

プレミアムな映像エンジンの“3つのコダワリ”――ビクターフルハイビジョン倍速液晶テレビ“EXE”「LH905」シリーズ (1/3)

ビクターのフルハイビジョン倍速液晶テレビ“EXE”「LH905」シリーズが登場した。次世代大画面エンジン「GENESSA PREMIUM(ジェネッサ プレミアム)」に搭載された新しい“3つのコダワリ”について、オーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏が開発者に聞いた。

 日本ビクターが、次世代大画面エンジン「GENESSA PREMIUM(ジェネッサ プレミアム)」を搭載したフルハイビジョン液晶テレビ“EXE”「LH905」シリーズをリリースした。独自の映像処理技術によって、表現力を飛躍的に向上させている。

photo 47V型のLT-47LH905
photophoto 42V型のLT-42LH905(左)、37V型のLT-37LH905(右)

 この新EXE「LH905」シリーズの心臓部である「GENESSA PREMIUM」に搭載された新しい“3つのコダワリ”について、オーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏が開発者にインタビューを行った。

 話を聞いたのは、同社ディスプレイカテゴリー 技術統括部 商品技術部の豊嶋智主席技師、同社技術本部 ディビジョン技術開発センター ディスプレイ開発部 第1グループの遠藤謙太郎技師、同グループの華岡千尋さんの3人だ。

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麻倉: 昨年のCEATEC以降、ビクターの動きにはたいへん着目しています。従来からの延長の技術ではなく、新しい機軸にトライしているからです。そこで、私は今回、ビクターが今春リリースする「LH905」シリーズに注目しています。一番のセールスポイントは?

豊嶋: やはり、新しくなったGENESSAでしょう。われわれはパネルを内製していませんので、映像エンジンが高画質の“キモ”になります。そのGENESSAが今回、GENESSA PREMIUMという新しいものになり、特に「階調」「S/N」「色再現」で新しい技術を投入しました。

“階調”という武器で磨きをかけた「画づくりの技」


photo 同社技術本部ディビジョン技術開発センター ディスプレイ開発部第1グループの豊嶋智主席技師

麻倉: なるほど。では、この新エンジンの特徴である「階調」「S/N」「色再現」を新しいEXEの3本柱、“3つのコダワリ”としましょう。まず最初は「階調」ですが、今回新開発した『GENESSA PREMIUM』は、GENESSAとしては第4世代目に当たるわけですよね。

豊嶋: はい。演算処理でボトルネックだったビットの一番低い部分――つまり“細いところ”を36ビット(RGB/Y,Cb,Cr(Y,Pb,Pr)各8bitに拡張)以上の処理にしましょうというのが、新エンジンの設計ルールでした。前の世代では、8bitのパネルが主流の時代の設計なので一部10ビット処理が残っていました。先行モデルの「LH805」シリーズは液晶パネルも内部処理が10ビットパスのものなので、それでも十分対応できていたのですが、今回は今後のパネルの進化も考慮し、演算処理もすべて12ビット以上にしたかったのです。

もちろん従来から、16ビットや18ビットで処理しているところもありますが、最低でも12ビットを確保することで、演算誤差によるノイズ発生を抑えたり、階調を向上させるというメリットがあります。それにあわせて、8ビットの信号を12ビットに上げる世界初の新技術「Real Bit Driver」を開発しました。

「Real Bit Driver」

“映像ソースの限界を超え、さらに上質なコンテンツを作り出す”という新発想のもとに開発されたビット拡張技術。デジタル放送やDVDなどの24ビット入力映像から、新たに“36ビット精度の映像”を作り出す。テレビに入力された信号を12ビット化し、その後に高画質処理を行うという同社独自の手法により、映像ソースのもつ精細感を欠くことなく、ビット数不足による階調部の疑似輪郭妨害がない、自然で滑らかなグラデーションを再現できる。

photo 「Real Bit Driver」の効果
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麻倉: あの映像のあそこの1カット、あのチャプターのこういう場面、といった限定したシーンでチェックする人はよくいますが(笑)、豊嶋さんは1シーンだけでなくストーリー全体を見て、ストーリーに即した映像というものが大切だということを言うのですね。でも考えてみると、我々は画(え)を通してストーリーを見ているわけで、画とストーリーは切り離せない関係にあるのですよね。だけど画づくりの現場でそこまで考えている人が少ない。そういう意味で、豊嶋さんがやっていることは、テレビで何かを見るということはどういうこと?という深いところまで突き詰めているような気がします。それこそが、ビクターのテレビの表現力ではないかと思いました。

 今回は“階調”という武器を得て、以前と画づくりは変わりましたか?


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豊嶋: 以前ですと、ガンマ系の処理で、量子化で見えるか見えないかギリギリのところで設定を追い込むということがありましたが、今回はほとんど制約を受けずにダイナミックガンマやコントラストの設定を行うことができました。

麻倉: 豊嶋さんの画づくりは日本のテレビメーカーの中でも非常にユニーク。自分の心が感動しないとそれはいい画ではない、という考えですよね。表示側でスペック的にちゃんとパターンが出るということよりも、むしろ実側で本当に自分が感じるような画が出るか、それは主観的かもしれませんが、でもユーザー目線という点では絶対に正しい。オーディオの音づくりに似ているかもしれません。最終的には自分の耳で聴いてたしかめるといった手法を、映像の現場で実践している数少ない技術者のひとりです。

 そんな豊嶋さんが作った新EXEの、今回の画づくりのポイントは?

豊嶋: 「女優の肌の色を重視している」という基本路線は、昔から変わりません。「LH805」シリーズの時もそうでしたが、微妙な光を浴びて陰影が出てきてシャドーに至るところの肌のトラッキングが、「LH905」シリーズではより表現しやすくなりました。

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提供:日本ビクター株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月20日

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