Mobile Weekly Top10:
GPSケータイの課題

既に40万人以上を数える,GPSケータイの利用者。電子コンパス内蔵の「C3003P」の登場などで機能はブラッシュアップされてきたが,有用なコンテンツが多数……とはまだ言い難い。コンテンツの充実のためには仕様の公開も必要なのではないか。

【国内記事】 2002年3月22日更新

Weekly Mobile Top10 3月14日〜3月20日
1位 “GPSケータイ”にキラーアプリ登場──ナビタイム
2位 J-フォン,パケット通信対応の新端末2機種を投入
3位 “迷惑メール対策”に見直しの声──メールビジネスへの影響も
4位 ドコモが第4世代移動通信システム装置を試作 下り100Mbps以上
5位 PDAとノートの中間を狙う──ソニー,ユビキタス時代の小さいバイオ「バイオU」の試作機を公開
6位 写真とムービーで見る,CLIE PEG-NRシリーズインプレッション
7位 写真で見る1x端末──スタイリッシュな「A1012K」
8位 ドコモ,無線LANモニターサービス実施──FOMAとの連携を目指す
9位 すべて折りたたみ&背面液晶──CDMA2000 1x端末をチェック
10位 KDDI,CDMA2000 1xサービス詳細を発表──カメラ付き端末も (013201 hits)

 先週のアクセスランキングトップを飾ったのは,GPSケータイ向けコンテンツ「トータルナビ」の記事。位置情報に関する世間の期待がうかがえる。

期待募るgpsOneの一般公開

 位置情報の利用は,ケータイの次世代コンテンツとして期待されている。そこで一歩抜き出ているのが,「GPSケータイ」を展開するKDDIだ。

 発売後,約3カ月経った3月11日の時点で,「GPSケータイ(ムービーケータイ含む)は42万人以上のお客様に使ってもらっている」とKDDIの小野寺正社長は語る。

 NTTドコモのiモードやJ-フォンのJ-スカイでも位置情報の利用は可能。ただし,精度の面ではGPSケータイに大きく劣る。基地局からの位置情報を利用しているためだ。

 KDDIのgpsケータイでは,gpsOne(2001年4月の記事参照)を使い,「平均で8メートル」という精度を実現。松下製の新端末「C3003P」では電子コンパスを内蔵し,位置だけでなく向きも測定できるようになる。

 ただしGPSケータイでは,まだ試行錯誤している部分もあるようだ。

 例えば,位置情報の仕様の一般公開について。J-フォンがJ-スカイの位置情報仕様を公開したのに続き(1月15日の記事参照),ドコモも同社の位置情報サービス「iエリア」に関して仕様を公開した(2月22日の記事参照)。

 KDDIもGPS機能を使わない簡易位置情報の取得に関しては,一般コンテンツからでも可能だが(auのページ参照),gpsOneを使った高精度の位置情報の仕様は公開されていない。

業務用ではサーバとの連動がカギ

 また,位置情報のやりとりが基本的には,“端末からサーバへ”という一方通行であることも今後の課題の1つだ。現在のところ,位置の測位(現在位置を測定すること)は端末側から明示的に行う必要がある。つまり,ユーザーの位置をサーバやほかの端末からチェックするのは非常に難しい。

 特殊な例として,セコムの現場急行サービス「ココセコムEZ」では,Webページ上からGPSケータイを持ったユーザーの位置をチェックできるサービスが提供されている。ただし,ほかの場合ではサーバからGPSケータイに対して位置情報をリクエストすることはできない。

 サーバからユーザーの位置をリクエストするという機能は,業務用システムで最も効果を発揮する。例えばドライバーの運行管理システムを独自に開発しているトラボックスでは,GPSケータイを使った物流業務支援アプリケーションを試験中。ドライバーにGPSケータイを持たせてサーバで位置を把握し,荷受け注文などに対して,最も近くのドライバーを向かわせることを可能にしている。

 このようなシステムでは,サーバが自動的に位置情報を取得する必要がある。ドライバーは「30分おきに位置を測位してメールでサーバに送ってくれ」と言われたらたまらない。

 サーバからリクエストできないため,トラボックスのシステムでは,Javaアプリケーションを使っているという。GPSケータイ上ではJavaアプリケーションが常時起動しており,一定時間ごとに位置を測位,サーバに情報を送信している。Javaが動き続けるため「バッテリーでの動作時間は4〜5時間程度。常に自動車から電源を取らないと使えない」(トラボックス)。

 同様の位置の確認が,さまざまな形で利用できれば,これまで以上に多彩なサービスが実現できる。高精度な位置情報に基づいたEメールによる情報提供さえ可能だろう。

 位置情報を使ったコンテンツはまだ立ち上がったばかり。各種機能を公開し,一般に利用できるようにすることで,さらに有用なコンテンツの登場が期待できるのではないだろうか。

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[斎藤健二,ITmedia]

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