KDDI、メガピクセルカメラ付きなど5機種を発表
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| 機種 | メーカー | 特徴 | 発売時期 |
| A5401CA | カシオ | メガピクセルカメラ(124万画素)搭載 | 5月下旬 |
| A5402S | ソニー・エリクソン | QVGA(240×320ピクセル)液晶搭載 | 6月中旬 |
| A5306ST | 鳥取三洋 | BREW搭載 | 6月中旬 |
| A5303HII | 日立 | SH-Mobileに加え、ツインライト搭載 | 7月初旬 |
| A1303SA | 三洋 | GLOBAL PASSPORT対応機として初めてカメラ搭載 | 7月下旬 |

同社プロダクト統括部長の牧俊夫氏は「いよいよケータイのカメラもメガに来た。他社さんはずいぶん前に発表しているが、市場には一番最初に出せるのではないか。5月の26日の週を考えている」と、メガピクセルケータイ一番乗りを目指す。
メガピクセルでは写真へこだわる。プラザクリエイトが展開する国内最大のDPE「パレットプラザ」では、携帯で撮影した写真のプリントアウトサービスを開始する。「プリントアウトして初めてメガは生きている。パレットプラザさんでこれをプリントアウトしてもらう。5枚まで無料でプリントアウトできる」(牧氏)。
メガピクセル端末のA5401CAでも価格は抑える。「2万円強くらいで出せる」(牧氏)という。

今期、純増シェア35%を目指す
今回の5機種でKDDIは純増シェア35%を目指す。au事業本部長の中野伸彦氏は「4月の状況は純増シェアで37%。他のキャリアを押さえてナンバーワンだった(5月8日の記事参照)。今年の目標として、最低純増シェアで35%を取りたい。ソリューションでも40%を取って、累計シェアを20%に載せたい」と意気込みを話す)。
これには、リッチコンテンツの普及が順調に進んでいる背景もある。昨年末にサービスを開始した「着うた」は「1日7万ダウンロード。ここはもっとレーベル含めて増やして強化していきたい」という状況だ。
月額1200円で、0.1円/パケットに割引する「パケ割り」も、既に17%程度のユーザーが利用している。「新規加入の6割近くまできている」(牧氏)と話すように、加入者は順調に伸びているという。
「着うたの右肩上がりの伸びによって、着メロが減っているかというとそうではない。若干リッチなコンテンツがやっと受け入れられてきている」(高橋氏)。
動画コンテンツの方向性も、かなり明確になってきた。ストリーミング動画を単体で販売するのは、やはり難しかったようだ。現在想定しているのは、着信ムービーとしての動画コンテンツの販売だという。着メロから着うたに進化してきた次は、動画付きの「着信ムービー」だというわけだ。
今後のメガピクセルカメラの動向は?
今回の端末群は、特に共通機能の追加はなく、メガピクセルカメラやQVGA液晶などの単発機能の追加に留まった。
メガピクセルカメラは様子を見ながらラインアップを増やしていく方針だ。「今年度、高機能機では(メガピクセルを)用意する。ただしメガピクセルができるメーカーは日本しかないので、一気にそこに走って大丈夫なのか」(牧氏)。
またメガピクセルカメラで撮影した画像は今回通信で送ることはできない。「添付できる要領が100Kバイトなので、通信では送れない。ネットワークの問題と料金の問題と2つがある。撮ったあと簡単な操作でVGAに変換できるので、それで送ってほしい。(添付容量の拡大も)将来的には、検討はしなくてはいけない」(牧氏)。
もっとも、VGAサイズが送信できるのはauのネットワークの強みであり、カメラの画素数アップにより、ネットワークの魅力が際だったともいえる。
他社のメガピクセル端末がすべて外部メモリカードに対応しているのに対し、「A540CA」はメモリカードスロットを備えていない。牧氏は「携帯なので、コストやサイズ的なものを考えてこれにした。将来的には、視野に入れてやっていかなくてはならない」と話した。

3000番台は欠番に
今回、やっと2機種目が登場したBREWは、これからが本番。「今回1機種しかないが、コンテンツも年末までに100くらい揃えようとやっている。カメラ連携などの強化を機能して出していき、次のモデルからはかなりBREWを出していきたい。(BREWをメインに位置づける)方針については変わりはない」と牧氏は話す(1月29日の記事参照)。
au端末初となるQVGA液晶は微妙な位置づけだ。牧氏は「CDMAが生きる機能だと思っている。高機能なものについては高精細なほうに流れていく」とするものの、QVGAを生かすコンテンツは「最初から数多くのコンテンツは用意できない。順次対応を進めていく」(コンテンツ本部長の高橋誠氏)状況だ。グラビア系などを中心にコンテンツの対応を図るが、ドコモの505iのようにシリーズ標準機能ではないため、コンテンツプロバイダの対応も鈍い。「A5402S」では文字のフォントもQVGA用に用意されるわけではなく、単に拡大表示となるため、QVGA液晶が生きるのはひとまず写真撮影関係となる。
なお、紛らわしかった端末の型番については(2月28日の記事参照)、「1000と5000に集約。差はGPSがあるかないか。3桁目が意味するのはムービーのサイズ。3はSサイズで4はMサイズ。全機種ムービーを標準にしたいという考えを持っている」(牧氏)と見方を明らかにした。価格面では5000シリーズがハイエンドという位置づけは変わらない。
今後のau端末は、GPSも強化
年末にかけて、KDDIはさらに端末ラインアップを強化する予定だ。年末に予定している800MHzでのCDMA2000 1x EV-DOに前後して、MSベースドと呼ばれる自律式のGPS機能を搭載する(2002年8月の記事参照)。「今年中には“これぞGPSナビだ”というものを出したい。それに向けて準備している」(牧氏)。
[斎藤健二, ITmedia]
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