Mobile:NEWS 2003年6月23日 09:29 PM 更新

「SO505i」徹底攻略〜カメラ編(2/2)


前のページ

再生ズームは操作性に難

  • サイズ変更は容易か
  • 自動的にサイズ変更を行うか
  • トリミング(切り出し)が行えるか
  • 画像を拡大して閲覧できるか

 画像メモとしてSXGAで大きな画像を撮影したら、端末上でも拡大して見たいところ。SXGA画像を普通に端末で見たら8分の1に縮小して表示されてしまう。これを拡大する機能はどうか。

 SO505iでは、SXGA、VGA画像を縮小せずに表示できる。多段階ズームはできず等倍表示だ。さらに等倍表示した画像を切り出して保存することも可能。

 ただしその操作法には少々戸惑いそうだ。まず通常のサムネイル表示画面や画像表示画面では、等倍表示はできない。まず画面を表示したら、サブメニューから「画面切替」を選び「横画面」表示にする。そして、サブメニューから「等倍表示」を選ぶ。拡大したい範囲を十字キーで選択して決定すれば、その部分が等倍表示される。画像表示に関しても、縦画面と横画面が分かれているあたりが、分かりにくい。


いったん横画面に切り替えてから、等倍表示を選択する。拡大する場所はある程度細かく位置を決められる

サイズiショットズーム閲覧(等倍表示)QVGAにトリミングフレーム、スタンプなど画像編集回転フレーム付き撮影
iショット(S)××
iショット(L)××××
壁紙(QVGA)×××
VGA×××
SXGA×××

 横向きで撮影するだけに、撮影した画像は自動的に90度回転して保存されるのはよく考えられている。撮影後、90度回転もすべてのサイズで可能だ。

 ただし、画像のサイズ変更は行えない。つまりVGAで撮ってしまったらVGAのまま──というわけだ。それぞれ待ち受け画面に設定することは可能だが、ファイル自体のサイズは変わらない。できるのは、画像の一部を切り出す、トリミングだけだ。

サイズiショット(S)に切り出しQVGAに切り出し
iショット(S)
iショット(L)
壁紙(QVGA)
VGA
SXGA

 残念なのはiショット(L)に切り出せないこと。つまり大きな画像をメールで送るには、最初からiショット(L)で撮影しておく必要がある。せっかくSXGAで撮ったのにメール送信はiショット(S)。ソニー・エリクソンでは「画像の縦横比が異なるため」と理由を説明しているが、たとえ左右に枠ができてしまっても高解像度の写真をiショットしたかった。

サムネイル表示は3枚または9枚

  • 画像一覧表示が簡単に行えるかどうか
  • サムネイル表示は高速かどうか
  • サムネイル表示時に、サイズや撮影日時などが分かりやすいか
  • 画像の方向を意識した保存がされるか

 撮影した画像の一覧は、待ち受け画面から[メニュー]−[エンターテインメント]−[マイピクチャ]から行う。その後、表示するフォルダを選ぶのだが、選択肢にはメモリースティックも入っており、悩まずすべての画像にたどり着ける。動画も静止画も同じフォルダに保存される。

 表示は、1画面9枚表示、3枚表示+インデックス名+撮影日時、6枚のリスト表示(撮影日時)の3種類。9枚表示の場合、一覧から撮影サイズなどが分からない。他機種に対して見劣りする部分だ。3枚表示はバランスが取れている。


iショット(S)に切り取りする際には、サムネイル画面ではなく画像を表示する必要がある。このあたりが操作に迷う部分だ

 サムネイルの表示速度は並、といったところだが、サムネイルが表示し終わるまでスクロール以外の操作を受け付けないのが案外不便だ。サブメニューが表示されないのはもちろん、選択コピーなどでも表示途中は“選択”が行えない。これはいただけない。

 画像にはファイル名のほかにインデックス名が付けられる。サムネイル表示画面から「画像検索」を選ぶと、このインデックス名に対して、全文検索がかけられる。有効な利用法は思いつかないが、取り組みとしては評価したい。

メモリースティックDuo内の画像も内蔵メモリと同様に扱える

  • SXGAなど高解像度画像を本体にも保存できるか
  • 外部メモリへのアクセスは高速かどうか
  • 外部メモリ内の画像を壁紙設定やメール送信できるか
  • 内蔵メモリと外部メモリ間で、ファイルコピーが同感覚でできるかどうか

 ほかの端末と違い、SO505iでは撮影後、ワンボタンでiショットというわけにはいかない。撮影したら「iモード」ボタンを押して最後に撮影した画像を表示する。次に「メール」ボタンを押してiショット送信を選ぶ。

 画像一覧画面からは、画像を選択して「iショット送信」を選べばいいのだが、先述したようにiショット可能なサイズ以外は先にiショット(S)にトリミングする必要がある。自動的にリサイズしてiショットしてくれるような機能はない。

 メモリースティックDuo内の画像でも、内蔵メモリと同様に編集したりiショット送信できる点は素晴らしい。外部メモリ内の画像を待受画面に設定することも可能だ。

 SXGA画像も(わずか22枚だが)本体メモリに保存できるのがうれしい。いろいろな意味で、SO505iは本体メモリと外部メモリを意識せずに利用できる。

カメラ付き携帯というよりデジカメ+携帯

 SO505iは撮影した画像をiショットすることは苦手な部類に入るだろう。何より、高解像度で撮影すると、iショット(S)でしか送れないのが辛い。だからといって、せっかく130万画素なのにiショット(L)では撮影したくない。撮影時のプレビュー画像も、iショット(S)やiショット(L)では液晶の一部にしか表示されない。

 エフェクトもネガ/ソラリ/セピア/モノトーンの4種類が用意されているだけ。フレームもiショット(S)用5種類、QVGA用5種類があるだけだ。自分撮りも苦手で、画像メモとしてカメラを使うのも面倒。

 操作性の面でも、SO505iがカメラ付き携帯ではなく、デジカメ+携帯であることが分かる。



関連記事
▼ 最もデジタルカメラに近い「SO505i」
最もデジタルカメラに近い携帯──それがSO505iの評価だ。画質だけでなく、細かい画質調整やExif対応などもデジタルカメラに迫る出来だ

▼ 「SO505i」購入前の注意点
大人気のデジカメ・ケータイ「SO505i」。ただし注意点もいくつかある。1つはQVGA液晶搭載ながら、文字表示が従来と同等という点だ。文字に関しては1画面の情報量が増えておらず、表示も美しくない

▼ ケータイでもデジカメでもなく……「SO505i」開発秘話
カメラ用の130万画素CCDは携帯用に新規開発した低消費電力仕様。通話だけでなく、次の時代をにらみ、“撮る・見る”のに最適な180度回転スタイルを取り入れた。これまでの携帯のカラをうち破る「SO505i」を、ソニー・エリクソンの開発陣に聞いた

▼ 「D505i」徹底攻略〜カメラ編
メガピクセル級カメラの画質はさすがだったが、その画像は果たして活用できるのか。D505iレビューの第1弾は、カメラ周りの操作性と、撮影後の画像の活用法を徹底チェックする

▼ 特集:ドコモの「505i」
NTTドコモが2003年春に発売する「505iシリーズ」は、さまざまな機能が盛り込まれたハイエンド端末だ。6機種すべてにQVGA液晶を標準搭載するほか、メガピクセルカメラを内蔵した端末も複数ラインアップされる

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/2 | 最初のページ



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!