Mobile:NEWS 2003年12月22日 02:45 AM 更新

“携帯付きカメラ”ではなく“カメラ付き携帯”を〜開発陣が語る「N505iS」(1/2)

505iSシリーズ中、最もオーソドックスな形でメガピクセルカメラを搭載したのが「N505iS」。ほかの端末がカメラ部分を強調しているのに対し、唯一“普通の携帯らしさ”を頑固なまでに守り通している。メガピクセルを積んだ意味や実装上の工夫について、開発者に聞いた。

 メガピクセルカメラの搭載については後発組となるドコモのNEC端末。前モデルの「N505i」は、「使うカメラ」であることを重視すると共に“N”らしいデザインを守るため、メガピクセルカメラの搭載を見送った(7月23日の記事参照)。にもかかわらず、好調な売れ行きだったことは記憶に新しい(9月25日の記事参照)。

 そんな人気の“N”にメガピクセルカメラを搭載したのが130万画素CCDを装備した「N505iS」(12月9日の記事参照)。505iSシリーズの中で唯一、カメラを必要以上に強調しないデザインの端末に仕上げられた端末だ。

 “N”のメガピクセルカメラは、端末コンセプトの中でどのように位置づけられているのか。また、どうやって厚みが出てしまうメガピクセルカメラを自然な形で収められたのか。開発陣に聞いた。


N505iSは、“携帯付きカメラ”ではなく“カメラ付き携帯”

 「各社ともメガピクセルを搭載するようになってから、“カメラ付き携帯”ではなく“携帯付きカメラ”のようになったように思える」──そう話すのはモバイルターミナル事業部商品企画部の岡本克彦氏。“携帯電話の本質はコミュニケーション”だと考える“N”では、携帯であることにこだわったという。「メガピクセルを搭載したからといって、コミュニケーションが主軸であるところは崩さないようにした」(同)

 さりげない形でメガピクセルカメラを搭載したからといって、画質がおざなりではないのは、既に別記事で紹介したとおり(12月17日の記事参照)。「誰もが簡単にきれいな画像を撮れるように」(同)と、「スポーツ」「人物」「風景」「夜景」「人物+夜景」の五つから選べるシーンプログラムも用意した。環境に最適化された写真を簡単に撮れるこうした仕組みは「D505iS」の「22種類のシーンセレクト」が有名(10月27日の記事参照)。Nはシーンの数より使いやすさにこだわったという。「五つのシーンはデジタルカメラの用途としてよく撮ると思われるものを選んだ」(同)。

 2.4インチのメインディスプレイも、メガの画質が引き立つように改良されている。「処理の仕方を変えて、色の再現性に広がりを持たせた。今まで出にくかった赤の色調が、より細かく出る」(同)。

 操作面でもいくつかの部分が改善され、例えばこれまで閉じたまま起動できなかったカメラが、サイドボタンの長押しで起動できるようになった。「閉じたままライトをオン/オフして自分撮りを行い、終了までできる」。またQVGAサイズで撮った写真は、手動ではあるが、iショットサイズに変換して送ることも可能になった。

カメラの位置を変えて、自然なデザインに

 “メガを搭載しても携帯らしさを失わない”ために、デザイン面でも工夫が凝らされている。多機能化するにつれて背面に載せる機能が多くなり、ごちゃごちゃしがちになるところを、N505iSはすっきりしたデザインに仕上げてきた。


 カメラの位置が従来シリーズとは異なる場所に置かれているのは、その工夫の一端だとモバイルターミナル事業部商品企画部の山内賢一マネージャー。「メガカメラということで、カメラユニット自体に高さがある。これまでの場所にあると盛り上がってしまうので、アンテナのサヤの近くに持ってきて高さを感じさせないようにしている」(山内氏)。またマクロ切り替えレバーを端末先端部に持っていったのも端末をすっきり見せるのに一役買っているそうだ。

 端末をホールドしやすいようにという配慮から、N505iに比べて幅が1ミリ狭くなっている。「“N”独特のラウンドフォルムと共に、女性に訴求できるのではないか」(同)


左からN504iS、N505i、N505iS。505iSではカメラの位置が変わっているのが分かる。N505iではユニークなロイヤルミルクティというカラーがラインアップされたが、「最近、ピンクの需要が高まっている」ことから、ピンクが復活した

技術部長が語る「N505iS」

 大きさと厚みのあるメガピクセルカメラを、いかにスマートに組み込むか──それがN505iSの課題だった。カメラの位置を変えることで対応したのは前述の通りだが、それ以外でも苦労した点があったそうだ。「そもそも電話機とカメラは相反するもの。動作時に大きなノイズを発生させるカメラを、微細な電波も拾うアンテナに近づけることは、通話品質を低下させる原因になる」(埼玉日本電気 携帯端末開発部の光山直之技術課長)

 デザインを優先させる企画部と、通話機能第一の技術サイドでも葛藤があった部分だという。「失敗と調整を重ね、最終的にはカメラとアンテナを近づけても万全な通話品質を維持することに成功した」(光山氏)

 25ミリという薄さも開発者が勝負をかけたところ。商品企画部から出てきたデザインを製品として実現させるために、よりコンパクトに収められる回路が設計された。「メインLCDの両脇の支柱を限界まで細くできたのは技術担当者の執念」(同)

[後藤祥子, ITmedia]

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