HTCのスマートフォン「HTC J One」は、単にきれいに「撮る」だけではなく、「見る」と「見せる」にもこだわったネット時代のコミュニケーションに強い製品だ。休日スナップの様子を追いかけながら、そのすごさを体感してみよう。
携帯電話のカメラはデジカメを追従するように画質向上を続けてきたが、携帯電話がスマートフォンになり、カメラがよりカメラらしいクラシカルなデザインや存在感を持った製品が人気を得るようになった昨今、同じデジタル写真を撮るデバイスでありながら、スマホとデジカメは独自の道を歩み始めている。
その変化は「印刷目的の写真はデジカメ、コミュニケーション手段としての写真はスマホカメラ」とも表現でき、使われ方の分化といえる。
ちょっと小難しい話になってしまったが、まずは「HTC J One」のギャラリーを見てほしい。
通常の「アルバム」では静止しているはずの写真が動いていることが分かるはずだ。臨場感があり、そのときの記憶と感情を呼び起こしてくれる。なぜこのよう見せ方が可能なのか。そのポイントがHTC J Oneの「HTC Zoe(ゾエ)」モードだ。
HTC Zoeモードでは、シャッターを押す瞬間の1秒前から4秒間の写真と、シャッターを押してから3秒間のフルHD動画として記録する。これだけの説明では単なる連写と動画の同時撮りに思えるだろうが、撮影されたコンテンツが時間軸を含む、“4秒の動きのある写真”であることに大きな価値がある。
ある行楽の1日を振り返りながら、HTC Zoeがどんなときに活躍するか、見ていこう。
今日、仲間とやってきたのは浅草。隅田川べりからスカイツリーを眺めることもでき、下町情緒も味わえる人気の観光地だ。観光地にやってきたらまず撮りたいのが、みんなで写った記念写真。ただ、観光地だけに人出も多く、どうしても後ろに通行人が入り込んでしまうことが多い。
そこで活用したいのが、HTC Zoeモード。前述したよう、このモードを選ぶと、スマホを構えてシャッターを押す瞬間の1秒前からの4秒間の写真と、シャッターを押してから3秒間のフルHD動画を記録する。
1枚の写真が欲しいときに連写した中からベストの1枚を選んでもよいが、チェックしても、この1枚はみんなが笑顔だけど通行人が写り込んでしまっている……、もう1枚はちょうど通行人が途切れた瞬間だけれど、仲間の1人が目をつぶっている……。そんなこともあるだろう。
しかし、HTC Zoeモードで撮っていれば心配無用だ。静止画を連続撮影し、なおかつ動画も撮るという特性から時間軸も記録されているため、「任意の部分を任意の瞬間から」を合成することも可能だ。つまり、「あの写真のここがこうだったらよかったのに……!」という思いをかなえてくれるのだ。
通行人が写り込んでしまった!というときには「オブジェクト削除」。使い方は簡単で、再生画面から「編集」「レタッチ」「オブジェクト削除」を選ぶだけ(以下に手順画面あり)。削除対象は自動で選択されるので、その対象を消すか消さないかの判断(タップ)をするだけ。ほんの数秒で作業は終了だ。
次にやってきたのは下町のテーマパーク、花やしき。
昭和にタイムスリップしたような懐かしいゲームや、レトロ感あふれるアトラクションに乗って楽しむ様子もぜひ押さえたい。静止画では臨場感が伝わりにくく動画では見返す際に長すぎる、こうした動きのあるシーンを撮る際も、HTC Zoeモードが最適だ。
HTC Zoeモードで取ったコンテンツをギャラリーから見ても一見すると単なる写真なのだが、スライドバーを左右に動かせばシャッターボタンを押す前の1秒分を含めた4秒間分の写真を連続して見ることができるうえ、3秒の動画を再生することもできる。いわば“動く写真”だ。
1枚の写真や1本の動画だけでは伝えきれないその場の空気感をリアルに記録できるのは、一瞬を切り取ることに特化したカメラや、映像を長く美しく残すことに特化したビデオカメラにはできない技。まさにHTC Zoeモードならではといえる。
楽しかった時間はあっという間に過ぎて、夕刻になれば向かう先はレストラン。
レストランといえば雰囲気のために間接照明としているところも多く、思ったよりも暗いが、HTC J Oneは暗い場所に強い。その秘密は独自のCMOSセンサー「HTC ウルトラピクセル」だ。センサーサイズを変えずに画素数を少なくしたことでひとつひとつの画素のサイズが大きくなり、これまでのピクセル数と単純に比較できるものではないが、高感度撮影にいっそう有利になっている。
次の写真は、高感度を生かしてレストランの料理をスナップ撮影したもの。自然な雰囲気で撮るためにあえてカメラのフラッシュは使っていないが、ブレることなくシャープに記録できている。高感度ノイズもほとんど気にならない。
ここでちょっとしたTipsを紹介しよう。通常撮影モードだと「露出」「コントラスト」「彩度」「シャープネス」といった画質調整を行える。料理の色にこだわりたい場合などには、ぜひとも通常撮影モードでの撮影にもトライしてみて欲しい。
最近では店の人が「皆さんの写った写真を撮りましょうか?」と声をかけてくれることもある。声をかけてくれるので全員で笑顔の写真になりやすいが、人数が増えるとそうもいかない。そんなときにもHTC Zoeモードで撮れば「スマイルレタッチ」で全員を笑顔にできる。
このスマイルレタッチは、ギャラリーからの再生画面で「編集」「レタッチ」「スマイルレタッチ」と選択すれば、画面上の人物が自動的に指定されるので、表情を変えたい人をタップして、画面下を指でスライドさせれば、連続撮影した写真の中から違う表情を選択できる。最大10人までの表情を変えられるのも覚えておくといい。
楽しかった時間も過ぎて帰路につく中でやりたいのは、一緒に楽しんだ仲間たちとのシェアだ。楽しかった1日の様子をたくさんの写真で伝えてもいいが、動画があれば臨場感はさらに高まる。そこで使いたいのが「ビデオハイライト」(動く絵日記)だ。
これは撮影した写真と動画を利用し、あたかも映画の一編のような、30秒のBGM付きムービーを自動作成してくれる。1枚の写真、1枚の動画と選んでいく必要がない自動生成なので、作成に必要な時間は1分にも満たない。さっそくビデオハイライトで作った作品を見てみよう。
BGMは6種類が用意され、選んだBGMによってエフェクトが自動的に適用される。もし自動編集の結果が気に入らない場合は、使用する素材のシャッフルもできる。また、使用する素材を自分で指定することも可能だ。
できあがった作品は、MP4形式のデータとして保存でき、必要に応じてシェアできる。シェアは「共有」アイコンから可能で、FacebookやTwitterへの投稿、メール添付などがワンアクションで行える。アップロードはLTE対応端末ということもあって高速。ビデオハイライトの作成から仲間とのシェアまでストレスを感じることはないはずだ。
「HTC J One」のカメラ機能は、特に難しい設定は何もなく、誰でも簡単に高画質での撮影でき、その上、凝った編集や加工が気軽に楽しめる。通常撮影もよいが、やはり「HTC Zoeモード」を利用して欲しい。HTC Zoeモードで撮影されたコンテンツは、写真でもなく動画でもなく、時間軸を含んだ“4秒間の動く写真”であり、その場の臨場感をダイレクトに伝えてくる。
しかもこの4秒という時間が絶妙で、「こんな楽しいことがあったよ!」というコミュニケーションを図るのに最適。短くては伝わらないし、長すぎては見る方が飽きてしまう。その中間にジャストフィットする長さだ。HTC ZoeモードのコンテンツはHTC J Oneの画面で見せてもよいし、シェアも容易なので、FacebookやTwitterなどのSNSなどを介してもよい。HTC Zoeモードを備えたHTC J Oneは「ネットコミュニケーション時代に強いスマホ」といえるだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年9月14日