7インチ以上のLTE対応タブレットとして世界最軽量の「AQUOS PAD SH-06F」。通話やおサイフケータイにも対応し、オンオフを問わず、まるでスマホと同じように使えるのが特徴だ。
7インチの迫力あるディスプレイと、片手で持てるコンパクトさも両立させたタブレット。それが、NTTドコモの夏モデルとして発売されるシャープの「AQUOS PAD SH-06F」だ。
7インチ以上のLTE対応タブレットとして世界最軽量を実現し、バッテリーの持ちを向上させるIGZO液晶ディスプレイも採用。新開発のバックライト「PureLED(ピュアレッド)」によって、色鮮やかさも向上している。このAQUOS PAD SH-06Fの魅力を1つ1つ確認していこう。
AQUOS PAD SH-06Fを一目見て気づくのが、画面の占有率の高さだ。ドコモ向けのAQUOS PADとしては初の3辺狭額縁ディスプレイを採用。約81%という画面占有率を実現した。縁が限りなく細くなったことで、あたかも画面が浮かび上がっているようにも見える。カメラで撮影したときなどは、まるで背景をサッと切り取ったようだ。シャープでは、この3辺狭額縁のディスプレイを採用したデザインを「EDGEST(エッジスト)」と名付けており、AQUOSシリーズ全体に共通したスタイルになっている。ドコモ向けのシャープ端末では、スマートフォンの「AQUOS ZETA SH-04F」もこのEDGESTデザインを採用している。
EDGESTのメリットは、見た目だけではない。大画面の割に横幅が狭くなることで、ボディのコンパクトさにも貢献している。SH-06Fのサイズは、幅が106ミリ、高さが175ミリ。同じ7インチ液晶を搭載した前機種の「AQUOS PAD SH-08E」の幅107ミリ、高さ190ミリよりも、小型になった。その分、手に取ったときのフィット感が向上している。大人の手なら、片手で握るように持つこともできるはずだ。その上、重量も約233グラムと、タブレットでは世界最軽量となる。片手でつまむように持っても、手や指が疲れにくいのはうれしいポイントだ。
持ちやすさのために、端末形状にも工夫が凝らされた。SH-06Fは、「AQUOS ZETA SH-04F」と同じ六角形の「ヘキサグリップシェイプ」を採用。側面の角が斜めにカットされており、手にフィットしやすいというわけだ。また背面にフラットなクリアパネルを採用し、シンプルで上品なデザインとなっている。
液晶には、新開発のバックライト「PureLED(ピュアレッド)」を採用した。これは、従来からの方式を変え、赤色がより鮮やかに映し出せる方式のこと。最適な色調整を行う「FEEL artist」を組み合わせ、発色のよさに磨きをかけた。従来型のバックライトを搭載した機種と比較してみると、その違いは一目瞭然。トマトやイチゴのような赤い果物を映し出すと特に差が明確に分かり、「AQUOS PAD SH-06F」の方がみずみずしく、おいしそうに見える。
もちろん、このディスプレイにはシャープが得意とするIGZO液晶ディスプレイが採用されており、省電力性能に優れている。IGZO液晶とは、インジウム(I)、ガリウム(G)、亜鉛(Z)、酸素(O)で構成される半導体のこと。省電力なのは、バックライトの透過率が高いことに加え、「液晶アイドリングストップ」という仕組みがあるからだ。
従来型の液晶が1秒間に60回もの書き換えを行っていたのに対し、IGZO液晶ディスプレイは静止画だと1秒に1回、動画なら約半分にこの動作を削減する。これによって、バッテリーの持ちをよくするという仕組みとなっている。スマートフォンでもっとも電力を消費するのがディスプレイだが、その根本的な原因を解決したのがIGZO液晶ディスプレイと言えるだろう。
消費電力が少ない上に、バッテリーも4200mAhと大容量で、長時間の駆動が期待できる。シャープも「余裕で3日間使える」とアピールしており、2〜3日の旅行や出張なら充電の心配をすることなく使えるはずだ。
手のひらサイズのタブレットにふさわしい活用方法も提案されている。SH-06Fには「書(かく)ノート」と呼ばれる機能が搭載され、スクリーンショットに手書きのメモを加えたノートを簡単に作ることが可能だ。例えば、地図のスクリーンショットを取り、目的地へのルートを示す書き込みをしたり、WordやExcelで送られてきた書類の修正点を手書きで示したりといったことも、簡単にできる。「先細ペンを使う」設定をオンにすれば、別売のスタイラスペンを利用することも可能。まさに紙のノートとペンを使っているような感覚で操作できる。
書(かく)ノートが優れているのは、単に手書きができるからというだけではない。呼び出し方も、非常に簡単だ。初期状態では、画面下のナビゲーションバーに、ペンのアイコンが表示されている。ここをタップするだけで、自動的にスクリーンショットが取られ、手書きが可能な状態になる。あとは、必要な情報を書き加えていくだけだ。
ビジネスに役立ちそうなのが、プリインストールされている「KINGSOFT Office for Android」だ。Word、Excel、PowerPointの各種ファイルに対応するアプリで、MicrosoftのOffice文書と互換性があり、閲覧だけでなく、編集まで可能だ。送られてきたファイルに修正を加えて返信できるのはもちろんだが、キーボードを接続すれば、さながらPCのように文書を作成できる。
さらにKINGSOFT Office for Androidは、「Google Drive」「OneDrive」「Dropbox」といったメジャーなストレージサービスにも対応しているため、作成した書類をPCなどのデバイスと簡単に同期できるのもうれしい。会社ではPC、出先ではSH-06Fといった使い分けも可能なのだ。
7インチの大画面を生かす機能としては、地上デジタル放送のフルセグ受信機能が搭載されている。フルセグの解像度はちょうどフルHD(1920×1080ピクセル)と同じ。ディスプレイの解像度がWUXGA(1920×1200ピクセル)のSH-06Fなら、余すところなくフルセグの映像を楽しめる。アンテナは本体に内蔵されているため、見たいと思ったときに、すぐに視聴を始められるのもうれしい。
フルセグはデータ放送にも対応しており、番組中に流されるクイズのようなユーザー参加型コンテンツを利用することもできる。また、フルセグは録画にも対応。番組表からの予約に対応しており、操作も簡単だ。
ただし、フルセグの電波は屋内だと受信感度が弱くなることがある。録画予約をしておいても、番組が受信できていなかったということもあるだろう。そんなときに役立つのが、同梱されるUSB同軸変換ケーブル。このケーブルでSH-06Fとテレビアンテナを接続しておけば、据え置き型のテレビと同様、安定した映像を楽しめる。USB充電も同時にできるため、予約録画の際にはこれをつないでおけばよさそうだ。
もちろん、フルセグだけでなく、ワンセグに自動で切り替える機能も搭載されている。受信感度が悪いようなところでは、画質は落ちるが映像が安定して流れるワンセグになるため、途中で途切れて内容が分からなくなったという心配も少なくなりそうだ。
このほか、テレビ機能に関しては、スマホ放送局のNOTTVにも対応している。こちらも、フルセグやワンセグと同様、引き出しタイプのアンテナで受信することが可能だ。そして製品には縦横どちらの向きでも使えるコンパクトな卓上ホルダも付属。外出先のちょっとしたスペースにもSH-06Fをさっと置くことができる。
7インチタブレットとして、世界最薄・最軽量を実現したSH-06Fだが、そのサイズや重量は、スマートフォンとタブレットの中間であるファブレット的なサイズ感とも言えるだろう。これで電話ができたら、もっと活用の幅が広がる……と思う人も多いだろう。実はSH-06Fには電話機能も搭載されている。
SH-06Fには、タブレットながら、本体にマイクと受話レシーバーの両方を備えているため、スマートフォンのように、耳に本体をあてて通話することが可能だ。先の述べたように、バッテリーの持ちがいいため、ほかの機能を使いすぎても、突然の電池切れで大切な電話を逃す心配がないのもうれしいポイントと言えるだろう。
しかも、ドコモが6月から開始する「VoLTE」にも、後日提供される機能バージョンアップで対応する。VoLTEとは、LTE上でデータとして音声をやり取りする仕組みのこと。従来の回線交換方式の電話と異なり、高音域がカットされないため、相手の声の臨場感が大きく向上する。
また、タブレットでは珍しくおサイフケータイにも対応しているため、SH-06Fが1台あれば、改札を通過したり、コンビニで買い物したりといったことが可能になる。タブレットでおサイフケータイに対応している機種はそれほど多くないため、この機能を使おうとすると、どうしても2台持ちが前提になってしまった。その点SH-06Fは、1台持ちでも安心できる。
SH-06Fは、2台目のタブレットとしても良し、1台目のスマートフォンとして使っても良しの、万能型の端末と言えるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2014年6月15日