GPSケータイといえばやはり「au」。もちろん他キャリアにもGPS機能を組み込んだ端末はあるが、どうも特殊用途の雰囲気が漂ってしまうのだ。かつてはiモード端末とカーナビを接続して利用する、「iナビリンク」のようなGPS指向の製品やサービスをウリにした時期もあったが、今となっては見る影もない。
そんな中KDDIは、地道な研究や改良を重ねながらGPSケータイを推進。BREWアプリとの連携によるカーナビライクな徒歩ナビサービス「EZナビウォーク」を生み出すなど、その優位性は誰もが認めるところだろう。
GPSケータイの進化を振り返る時、ソフトとハードの両面に着目する必要がある。いくら素晴らしいハードを開発してもアプリの使い勝手が悪ければ、それは技術者集団の自己満足にしかならない。一方で、さまざまな機能を組み込んだ膨大なサイズのアプリを開発したのでは、ハードが追いつかない。
そこにはソフトからの厳しい要求に応えられるだけのハードが必要になるわけだ。そしてその中核をなすのが、米Qualcommが開発したアプリ言語「BREW」。BREWを装備したケータイを利用することで、auユーザーは高精度な位置情報を、簡単に素早く入手できるようになった。 |