FOMA SH700i

“自分にぴったり”な携帯の選び方

Photo 「自分にぴったり」って何だろう。

 ありきたりな表現だが、通話だけだった携帯は、メールやWeb閲覧、アプリといったPCのような機能を取り込み、さらにはカメラやテレビ、ラジオまで内蔵するようになってきた。

 機能が進化するのは歓迎だ。最も身近なコンピュータ、最も身近な通信機器である携帯は、まだまだ生活を豊かに便利にしてくれる可能性がある。ドコモが推進する「おサイフケータイ」ことiモードFeliCaはそのいい例だろう。

 その一方で、先進的な機能は万人が必要とするものではない。機能が増えれば操作は複雑に、サイズは大きく重くなり、そして価格も高くなる。

「FOMAは欲しいんだけど、やたら機能があって……。私は普通の携帯が使いたい。今まで使っていたような普通のFOMAが欲しい」

 今ムーバを使っている人の多くは、こんなユーザーだろう。今の携帯からそれほど大幅な機能アップは望まないし、多機能すぎる高級機はいらない。ちょうどいい機能とサイズ──。それが「自分にぴったり」な携帯を求める人にとって、重要なことだ。

きれいな液晶と、ちょっと面白い機能

 では、“ちょうどいい機能”とはどのくらいなのか。

 「マイスタイルFOMA」を名乗るシャープの「SH700i」は、バランスの取り方が秀逸だ。まずは2.2インチのモバイルASV液晶。液晶の品質に定評のあるシャープの最新モバイル液晶だ。上位機「SH901iC」と同一のこの液晶は、液晶テレビ「AQUOS」の技術を生かした高コントラスト、広視野角のデバイスだ。

 普及端末の700iシリーズでも「液晶には妥協しない」という、シャープの姿勢がよく分かる。屋内はもちろん屋外でも見やすい液晶は、誰にとっても“ちょうどいい”機能だといえる。

 カメラは、126万画素CCD。上位機のような回転2軸ヒンジではなく普通の折りたたみ型ヒンジに、印刷に堪えるクオリティのカメラを組み合わせた。液晶の裏側ではなく本体の裏側にカメラを組み込むに当たっては、液晶とカメラが平行になるよう、カメラの配置に角度を付けた。「10°Slant Camera」と名付けられたこの配置は、普通に握っても指がカメラを隠すことが少ないというメリットもある。

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「機能で選ぶんじゃなくて、自分がよく使う機能がしっかりしていて、手に馴染むサイズの携帯がほしい」

 液晶とカメラ。自分が使う範囲の機能をしっかりサポートしているという点では、SH700iはピカイチだ。

Photo  もう一つ、面白いのがFOMAならではの機能を生かした工夫だ。せっかくFOMAにするのなら、その特徴である“動画機能”を使いこなしたいもの。SH700iは、簡単に動画を楽しむために、側面に動画専用ボタンを設けた。

 横に動画専用ボタンが付いているから、静止画を撮影する感覚で動画が撮れる。1回押すと、動画撮影が起動、もう1回押すと撮影開始、3回目で撮影終了。もう一度押せば、撮った動画が保存される。このボタンだけで、動画の撮影が完了するのだ。

 ここにボタンがあると敷居が低くなる。「初めて使ってみたけど、撮ってみたら案外楽しかった」──。そんなFOMAならではの世界を簡単に堪能できるのがSH700iなわけだ。

キビキビ動く、操作性

 最後に、SH700iならではの大きなポイントが操作性だ。とにかくキビキビ動く。ボタンを押すと、すぐに画面が切り替わり、操作に反応してくれる。

 自動販売機では、ボタンを押して音がして缶が出るまで、コンマ数秒遅くなっても、利用者は不安感を抱くという。操作に対するレスポンスの早さは、ユーザーが安心して機能を楽しむ上で、非常に重要な点だ。

Photo  自分にぴったりな携帯。ポップなツートンカラーに彩られたボディは、大きすぎず、小さすぎずの絶妙なサイズ。アンテナも内蔵されすっきりとしたボディは、円をモチーフに円弧を組み合わせたデザインだ。

 機能の多さに惑わされず、必要な機能を自分で選ぶ時代に。SH700iは、そのベストチョイスに挙がる端末だろう。

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自分らしさを表すボディカラーも3色を用意。ライムグリーンをペア色として面白さを狙った「ホワイト」。キーワードは“エスプリ”だ。シルバーは、白を組み合わせて上品さを出した。キーワードは“エレガンス”。ブラックはおしゃれを演出。キーワードは“モード”となっている

FOMA SH700i