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NTTドコモ、名古屋市・岐阜市の2カ所に「大ゾーン基地局」を設置
NTTドコモは、大規模災害時に安定的な通信手段を確保するため、名古屋市と岐阜市の2カ所に「大ゾーン基地局」を設置した。従来型基地局よりもカバーエリアが広く、停電対策も行われている。
NTTドコモは9月29日、東日本大震災の教訓を生かし安定的な通信確保を目的とした「大ゾーン基地局」の設置を行った。
大ゾーン基地局とは、通常の基地局より広い、半径約7キロ、360度全域のエリアをカバーする災害時専用の基地局のこと。広域災害や停電時に、人口密集地や官公庁がある重要拠点への通信を確保するために設置される。停電時でも停波しにくいよう対策が取られており、伝送路も損傷に備えて2ルートを確保するなど、信頼性を向上させた。普段は稼働せず、非常時のみ使用される。
名古屋市と岐阜市には、東南海地震への対策を優先して設置された。東海地方全域と、首都直下型地震への備えが求められる東京については、10月までに対策を完了する予定。ドコモでは年度末をめどに、全国約100カ所への設置を目指すとしている。
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