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シャープ、Samsungから出資受け入れを正式発表 液晶パネル供給拡大

シャープがSamsungからの出資受け入れを正式発表。約104億円の第三者割当増資を行い、Samsungの出資比率は3.08%に。

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 シャープは3月6日、韓国Samsung Electronicsとの資本提携を正式発表した。Samsung日本法人に対し総額約104億円の第三者割当増資を行い、Samsungの出資比率は3.08%となる。シャープはテレビ・スマートフォン世界最大手との協業を強化し、液晶パネル供給の拡大を図っていく。

 第三者割当増資は3月28日付け。Samsungの日本法人・サムスン電子ジャパンが全額引き受ける。Samsung日本法人が引き受けるのは「グループとして資金運用の効率化を図るSamsungの意向」という。調達した資金は、液晶の高精細化に向けた新技術導入やモバイル機器向け液晶製造設備の合理化などにあてるとしている。

 シャープは現在、Samsungの液晶テレビ向けにパネルを供給している。今後はSamsungの大型テレビ向けに大型パネルを供給するほか、モバイル端末向け中小型パネルの供給拡大も図る。

 シャープは巨額の赤字計上が続き、2008年3月期に40.1%だった自己資本比率は昨年末時点で9.6%にまで低下している。財務基盤の回復は急務だが、台湾の鴻海精密工業との交渉は難航しており、水面下で他社との提携も模索。米Qualcommが既に出資しているほか、米Intelなど大手企業の名前も浮上していた。

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