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「nuroモバイル」がau回線追加で3キャリア対応に 月額900円〜のキャンペーンもSB回線で一部値下げも

ソニーネットワークコミュニケーションズが、「nuroモバイル」でau回線を追加する。ソフトバンク回線の通信プランの料金を一部改定し、5月利用分から新料金が適用となる。トリプルキャリア対応記念のキャンペーンも実施する。

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 ソニーネットワークコミュニケーションズは、5月9日からMVNOサービス「nuroモバイル」でau回線を利用した新プランを提供する。また、ソフトバンク回線の通信プランの料金を一部改定し、5月利用分から新料金が適用となる。トリプルキャリア対応記念のキャンペーンも実施する。

 nuroモバイルでは、2013年4月からNTTドコモ回線、2017年12月からソフトバンク回線を利用した通信プランを提供している。今回新たにau回線を追加することで、トリプルキャリアに対応する。同社によると、トリプルキャリア対応のMVNOは「mineo」「QTモバイル」「LINEモバイル」に続き4社目。

 au回線プランの月額料金は、データ専用プランの場合で、「お試しプラン(0.2GB)」が500円(税別、以下同)、「Sプラン(2GB)」が780円、「Mプラン(7GB)」が2100円、「Lプラン(13GB)が2980円」となる。データ+SMSプランを選択する場合は+150円、音声通話付きプランを選択する場合は+700円がこれらに上乗せされる。

 また、ソフトバンク回線の「Mプラン(7GB)」はデータ専用SIMが月額2300円から2100円に、音声通話付きSIMが3000円から2800円に値下げされる。現在同プランを契約済みのユーザーも対象であり、5月利用分から自動で適用される。

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au回線を加えたnuroモバイルの新しい通信プランのラインアップ。ソフトバンク回線の料金改定も反映済み

 新たに追加されるau回線のプランは、NTTドコモ回線と比べると全体的にやや割高だ。一方、料金改定後のソフトバンク回線のプランと比べると「Sプラン(2GB)」を除き、ほぼ同じ構成となる。

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トリプルキャリア対応記念キャンペーンの概要

 また、トリプルキャリア対応を記念したキャンペーンも実施する。新規またはMNPで音声付きプランを契約した場合、最大1年間、月額料金がSプランで税別相当で500円、Mプランで1000円、Lプランで1500円の割引になる。

 nuroモバイルでは、既にドコモ回線とソフトバンク回線のプランに対し、類似のキャンペーンを展開していたが、これはSプランが対象外だった。新キャンペーンでは、Sプランが対応したことで、ドコモ回線のデータ専用・Sプラン(2GB)なら同キャンペーンの割引を適用すると月額900円で利用できるようになる。ただし、特典適用期間中の同一プランの継続利用が条件となるため、容量やSIMの種類、回線を変更せずにいる必要がある。

 同キャンペーンは、5月9日午前3時より受付開始予定。6月30日までに公式サイトおよび一部の「nuroモバイル」取扱代理店または家電量販店にて申し込みを行える。

au回線導入の狙いは?

 ソニーネットワークコミュニケーションズは5月8日に説明会を開催。モバイル事業部 ビジネス推進部 部長 神山明己(こうやまあけみ)氏がau回線プランの導入と、ソフトバンク回線プランの値下げの狙いを説明した。

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ソニーネットワークコミュニケーションズ 神山明己氏

 nuroモバイルは、2018年10月にプランをリニューアルし、現在の4プランに集約した。その後、申し込み件数は月平均で160%増となったといい、「分かりやすくなった」「お試しで使えてよい」といった反響も届いているという。神山氏はnuroモバイルに現状について「申し込みの傾向としては、SIMのみを申し込むお客さまが8割。nuroモバイルにとっては、対応回線、対応キャリアの幅広さが非常に重要なポイントになっている」と話す。

 同氏は、こうした現状を踏まえ「従来はau回線のお客さまにとって気軽に選択いただける環境で提供できておらず、十分にリーチができていなかった」と述べる。nuroモバイルとしては、市場シェア3割を超えるauユーザーからのMNP流入を見据えているようだ。

 また前述のように、ソフトバンク回線プランは「Mプラン」の料金のみが改定されている。その理由について神山氏は「現状の競合他社を踏まえた上でこの機に改定をさせていただいたというのが本音。プライシングの競争力がなかった」と話す。

 同じ容量帯のソフトバンク回線プランで比べてみると、mineoの「Sプラン シングルタイプ(6GB)」が月額1670円、LINEモバイルの「データSIM(SMS付き)」が月額2300円となっている(5月8日執筆時点)。確かにnuroモバイルのMプランが2300円から2100円へ値下げすることで価格面での訴求力は少し出てきそうだ。

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今夏よりQrio+nuroモバイルのセット販売も開始へ
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据え置き型のホームWi-Fiルーターや、Qrioブランドのデバイス

 なお、nuroモバイルは、IoTデバイスとのセット販売についても予告した。2019年夏にはスマートロック「Qrio」とのセット販売を予定する。

 そもそも、スマートフォンでの解鍵操作などが行える「Qrio Lock」などの機能を全て活用するには、Wi-Fi環境が必要となるが、インターネット回線がない場合は導入に踏み出しづらい。nuroモバイルでは、ここに対して、同社のSIMカードと、そのSIMカードを挿入して使える据え置き型のホームWi-Fiルーターとセット展開する狙いだ。具体的な料金などの詳細は明らかにされていないが、セットプラン専用の低速プランが用意されるという。

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