News 2001年3月19日 10:52 PM 更新

Weekly Top10(3月11日〜3月17日)

“人間”のようなコンピュータネットワーク

【国内記事】 2001年3月19日 10:52 PM 更新

Weekly Top10 3月11日〜3月17日
1位 次世代プレイステーションは“人間並”の演算能力を持つ?
2位 ADSLの拡大でサービス見直しを迫られるCATV,しかし……
3位 HandspringとPalmの新製品――アップグレード促す「Visor Edge」と「m500/505」
4位 「Windows XP」日本語版ベータ2のスクリーンショット
5位 マイライン登録数,NTTグループが大きく抜け出す
6位 わが家のブロードバンド化計画(1)──やってこないハズのADSLがやってきた
7位 電話と変わらない“IP電話”
8位 KDDIが個人向けADSLサービス開始──1.5Mbpsで月額6200円
9位 “かっこいいパソコン”が抱えるジレンマ
10位 マイクロソフト,「Windows XP」日本語版ベータ2を披露

Weekly Top10 先週のトップは,SCEI,米IBM,東芝が発表した次世代型の超並列プロセッサアーキテクチャ「CELL」(コードネーム)に関する記事。3社は今後,ブロードバンドを前提とした民生機器にCELLを導入するため,共同で研究および開発を進めるという。特に,SCEIが“次世代のプレイステーション”に使うことを示唆した点が注目を集めたようだ。

 CELLの意味を辞書で引くと,1)独房,2)電池,3)細胞,とある。ブロードバンドネットワーク上で密結合し,テラフロップス級の処理能力を実現するというCELLは,あたかも人体の「細胞」のように,固まりごとに1つの働きを持つらしい。久夛良木社長の描いた「Broadband OS」では,Body OSと呼ばれるベースとなる大きな固まりの上に,「Organ」(器官)や「Brain」(脳)と呼ばれる中くらいの固まりがある。さらにその中にも,小さな青い固まりが点在するが,久夛良木氏によると,この小さな固まりの中でさえ,数千ものCELLが動作しているのだという。

 「世界全体を1つのコンピュータに見立てることができる」といわれるCELLとBroadband OS。人間並みの演算能力を持つ,人間に見立てたコンピュータネットワークは,われわれの生活に一体何をもたらすのだろうか?

[芹澤隆徳, ITmedia]

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