News 2001年12月3日 10:40 PM 更新

Weekly Top10(2001年11月25日〜12月1日)

「WinMXユーザー逮捕」は始まりにすぎない

【国内記事】 2001年12月3日 10:40 PM 更新

Weekly Top10 2001年11月25日〜12月1日
1位 速報:「MX」でビジネスソフト公開の学生逮捕 著作権侵害で世界初
2位 ついにGingerの正体が明らかに――来週,米国のモーニングショーで?
3位 「WinMX」にメス──ファイル交換ソフトで逮捕者
4位 「空飛ぶスクーター」騒動を追う
5位 ウイルス対策ベンダー各社,新種ワーム「BADTRANS.B」に警告
6位 “見つけすぎる”検索エンジンも困りもの
7位 速報:謎の“Ginger”をめぐり日本語サイトが早くも登場
8位 Linuxサーバに「深刻な」セキュリティホール――早期の情報公開で各社混乱
9位 SirCamを抜いたワーム,BadTrans.B
10位 真の“癒し系ロボット”はどこに?

Weekly Top10 先週は,やはり,“ファイル交換ソフト「WinMX」ユーザー逮捕”のニュースに注目が集まった。言うまでもないが,今回の逮捕は,“見せしめ”と考えるのが妥当だ。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)では,逮捕された2人の学生について,「特に悪質だった」と説明するだけで,どこまでが“シロ”でどこからが“クロ”になるのかは明らかにしていない。ある業界関係者は,「明確に線引きしないことで,WinMXユーザーを牽制するのに十分な効果を発揮している。何をしたら逮捕されるのか分からなければ,使用を控えるしかないだろう」と見る。

 ところで,今回の逮捕で分かったのは,「日本の著作権法では,ファイル交換ソフトで他人の著作物を送信可能な状態にしていた場合,刑事告訴が可能」ということである。ファイル交換ソフトそのものについて,何らかの法的判断が下されたわけではない。ACCSが,「現在,ファイル交換ソフトを利用して共有されているファイルのほとんどが,他人の著作物であり,多数の著作権侵害行為が行われている」と認識している以上,最終的な目標が,「著作権保護機能を持たないファイル交換ソフトの根絶」であることは間違いない。

[中村琢磨, ITmedia]

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