News | 2002年9月19日 06:01 PM 更新 |
富士写真フイルムは9月19日、スーパーCCDハニカムIIIを採用した有効210万画素・単焦点のコンパクトデジカメ「FinePix F402」を発表した。10月13日から発売する。価格は5万円。
FinePix F402は、今年5月に発表されたFinePix F401の姉妹機にあたる。「光学ズームがないのと連写機能の違い、メディアの変更以外は、F401とほぼ同じ性能」(同社)。スタイリッシュなF401のスタイルを継承しながら、単焦点の身軽さを生かし、ボディの小型・軽量化に磨きをかけた。
1/2.7型スーパーCCDハニカムIIIを搭載。ハニカム信号処理システムによって有効210万画素ながら、記録画素数は400万画素相当(最大2304×1728ピクセル)の画像を撮影できる。ISO感度は最大1600相当(1メガモード時)で、ろうそくの明るさでもストロボなしで撮影が可能だ。
光学系は新開発の単焦点スーパーEBCフジノンレンズを採用し、最大約6センチの接写が可能なマクロ撮影機能をもつ。デジタルズームは画質劣化が少ないハニカムズームによって、最大で3.6倍(640×480ピクセル時)のズーム撮影が行える。
「スーパーCCDハニカムIIIと新開発レンズ、そして高密度実装技術によって、“高画質”と“小型・軽量化”を両立した」(同社)。その薄型スクエアボディは、サイズが77(幅)×22(奥行き)×69(高さ)ミリで重さが125グラム。ちょうど、コンパクトデジカメとして人気のミノルタDiMAGE X(84.5×20×72ミリ、約135グラム)と、ほぼ同じサイズだ。
F402のコンパクトボディには、同社が今年7月に発表した新メディア「xD-Picture Card」が大きく貢献している。「小型のメディアスロットのおかげで設計に余裕が生まれた。作ろうと思えばカシオのEXILIMより小さなデジカメも可能」(同社)。
同社電子映像事業部営業部長の青木良和氏によると、開発途中のモックアップの段階では、EXILIMのようなカードサイズまで検討していたという。「最終的には、当社デジカメの基本コンセプトである“写真画質”という性能条件をクリアした上で、“より小さく、より薄く”を求めた結果、このサイズになった」(青木氏)。
ボディはアルミニウム製で、本体前面に装備されたブルーイルミネーションが外観上のアクセントになっている。このブルーLEDは、電源投入時/セルフタイマー作動時/クレードル充電時に発光(点滅)する。
静止画はExif 2.2をサポート。長寿命設計により、最大約4000枚、連続155分の静止画撮影が可能だ。動画は最大320×240ピクセル/毎秒10フレームのMotion JPEGを撮ることができる。記録メディアとして16MバイトのxD-Picture Cardが付属する。液晶ディスプレイは1.5型低温ポリシリコンTFTカラー液晶を採用した。
「日本のデジカメ市場は、画素競争から小型でスタイリッシュを目指す方向に変わり、超小型のデジカメが人気を博している。その意味で今回のF402はいいタイミングで市場に投入できた。現在、販売店によってはF401が1位、A303が2位となっているところもあるという。これにF402が加わって、1、2、3フィニッシュといきたい」(同社電子映像事業部長の加藤典彦氏)。
なお、新発売を記念した購入時特典として先着3万人に、xD-Picture Cardが2枚入って鏡も付いた「FinePix F402 xD スタイリッシュアルミケース」が店頭でプレゼントされる。
FinePix F402の主な仕様は以下の通り。
製品名 | FinePix F402 |
撮像素子 | 有効210万画素1/2.7型スーパーCCDハニカム(原色フィルター採用) |
記録画素数 | 2304×1728/1600×1200/1280×960/640×480ピクセル |
記録方式 | 静止画:JPEG(Exif2.2/DCF/DPOF対応)、動画:Motion JPEG |
レンズ | スーパーEBCフジノン単焦点レンズf=6ミリ(35ミリカメラ換算で39ミリ相当)、F3.2/8.0(自動切換え) |
電子ズーム | 最大3.6倍 |
感度設定 | ISO 200/400相当(1メガモード時 800/1600) |
ファインダー | 実像式光学ズームファインダー |
液晶ディスプレイ | 1.5型低温ポリシリコンTFTカラー液晶(11.7万画素) |
記録メディア | xD-Picture Card(16Mバイト同梱) |
電源 | 付属専用リチウムイオンバッテリ(NP-40) |
サイズ | 77(幅)×22(奥行き)×69(高さ)ミリ |
重さ | 約125グラム(本体のみ)、約145グラム(撮影時) |
価格 | 5万円 |
発売時期 | 10月13日 |
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[西坂真人, ITmedia]
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