News 2002年10月7日 11:31 PM 更新

「5年後の生活、体験してみませんか?」――近未来テクノロジーエキシビジョン開催(1/2)

5年後には一般ユーザーが享受できるであろう最先端技術や近未来製品を紹介するイベント「After 5 years 近代未来テクノロジーエキシビジョン」が、先日リニューアルオープンした“丸ビル”で催されている

 20年後や30年後といった遠い未来ではなく、現実味のある“5年後の近未来”を体験できるイベントが、東京・丸の内にリニューアルオープンした丸の内ビル(丸ビル)で10月4日から行われている。会期は10月30日までで、入場は無料。


リニューアルした丸ビルで催されている“5年後の近未来”を体験できるイベント

 「After 5 years 近未来テクノロジーエキシビジョン」と名付けられたこのイベントは、研究施設や企業などで取り組まれている最先端の技術/商品を、一般ユーザーにわかりやすく紹介する催しで、リニューアルした丸ビルのオープニングイベントの一環として行われている。

 5年後の一般家庭やオフィスに実際に登場するであろう技術/商品は、ロボットから宇宙ステーション、超伝導までさまざま。生活環境の変化を先取りできる近未来のテーマパークになっている。

 来場してまず手渡される近未来グッズが、小型・軽量のイヤホン型携帯端末「CoBIT」だ(8月5日の記事を参照)。産業技術総合研究所が開発しているワイヤレス情報支援システムが、今回のイベントガイドに使われている。


小型・軽量のイヤホン型携帯端末「CoBIT」

 イヤホン型端末を耳に装着して展示物の前に立つと、端末の位置や方向を考慮して、適切な情報が音声で提供される。光で音声データを送信し、端末の太陽電池で受信して鉱石ラジオの原理で音声に変換する。バッテリが必要なく、端末価格も数百円という低コストが特徴だ。


「CoBIT」を装着して展示物の前に立つと音声ガイドが聞こえてくる。場内スタッフは、パイオニアの有機ELメディアジャケットを着用している

 近未来のテクノロジーといえば「ロボット」が思い浮かぶ。マンガの世界では、来年(2003年)には鉄腕アトムが誕生しているが、ジェットエンジンで飛び回るアトムのようなヒューマノイドは無理としても、近い将来、ロボットがさまざまなカタチで我々の生活の中に入ってくるのは間違いない。会場でも、そんなロボットたちが紹介されていた。

 注目を集めていたのが、先日発表された東芝の掃除ロボット「トリロバイト」(9月5日の記事を参照)。センサーを使って自由自在に動き回り、室内の掃除をしてくれる。来場者には主婦も多く、このような家事ロボットには当然のように熱い視線が注がれていた。


東芝の掃除ロボット「トリロバイト」

 だが、掃除ロボット以上に主婦のハートをつかんでいたのが、科学技術振興事業団のヒューマノイド「PINO」やNECの対話型ロボット「PAPERO」といったコミュニケーション型のロボット。1日に数回、これらロボットが実際に動くデモンストレーションが行われている。


対話型ロボット「PAPERO」がおしゃべりするデモンストレーションも行われている

 特に2足歩行ロボットの人気は高く、PINOのレプリカ玩具を手にして「これはどこで買えるのか」と熱心に質問していた主婦もいた。ロボットには実用性よりも“癒し”を求めるのだろうか。

最新技術による近未来のお買い物

[西坂真人, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/2 | 次のページ