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IntelとAMD、最高裁で審理開始

» 2004年04月21日 08時28分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米IntelがIntergraphとの訴訟に関する文書を欧州委員会(EC)に提出すべきかどうかをめぐり、IntelとAMDが争っている訴訟の上告審が4月20日、米最高裁で開かれる。

 AMDはIntelが欧州で反競争的な行為を行ったと訴えており、IntergraphとIntelの特許訴訟に関連した一部文書がそれを裏付ける証拠になると主張。ECでは2002年、Intelの独禁法違反に関するAMDの申し立てを退けているが、AMDはIntergraphの文書が提出されればこれを証明する一助になるとして、Intelにこの文書の提出を命じた米連邦控訴裁の判断を支持するよう最高裁に求めている。

 これに対してIntelは、苦情を申し立てている側に訴訟当事者と同じ権利が与えられれば、あらゆる企業の事業慣行に対して苦情を申し立てて誰でも秘密文書を手にすることができてしまうと反論している。

 AMDは当初、この文書の開示を求めてサンタクララの連邦地裁に提訴。同地裁ではAMDの請求が退けられたが、第9巡回区連邦控訴裁で一審の判断が覆されたため、Intel側が最高裁に上告していた。

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