ビジネスの情報共有に欠かせなくなってきた「ワイド」。でもワイドPCを100%活用するには、ワイドを明るく映せるプロジェクターが不可欠。簡単接続の「USBディスプレイ」など、ワイド機能にプラスアルファするスマートな使い勝手の良さも要チェックだ。
ビジネスノートPCの多くが、1280×800ピクセル(WXGA)の「ワイド」画面を採用してきている。従来主流だった1024×768ピクセル(XGA)の縦横比が4:3なのに対し、WXGAは16:10と横長なのが特徴だ。
ワイド化は「Webの閲覧が便利になる」だけではなく、オフィスワーカーにとっては「情報の広がり」をも意味している。だがそれを職場のチームなどで「共有」しようとすると、気をつけておきたい点もある。ここでは、ワイドPCをオフィスで駆使する「Aさん」と「Bさん」のある日の会議を通してそれを見てみよう。
AさんとBさん:
会社がWXGAワイドPCの採用を決定。これを機会にオフィスソフトも最新版にバージョンアップした。広がった画面にワクワクしながら、早速ワイド画面を生かした資料作りを始めた。
【ここで解説】16:10ワイドなら情報量が4:3より多い!
PCディスプレイの世界でもワイドサイズが常識になりつつある。ビジネスワーカーが活用するノートPCも、従来の4:3であるXGA(1024×768ピクセル)から、16:10と横長になったWXGA(1280×800ピクセル)のワイド液晶を備えたモデルがほとんどになってきているのだ。
ビジネスにおけるワイドの利点は何だろう? これはずばり「情報共有のワイド化」だ。従来の主流だったXGA表示に対し、WXGA表示なら情報量が1.3倍に拡大する。つまり、より多くの文字や画像を表示することができるようになるというわけだ。
最新のプレゼンテーションソフト「PowerPoint 2007」は、ワイド画面によるプレゼンテーション資料を簡単に作成できるモードを備えている(それ以前のバージョンのPowerPointでも、スライドのサイズ指定機能を使うことで16:10の資料を作成可能だ)。「Excel」などの表計算ソフトで作成したデータも、横長のワイドなら無理なく多くの情報量を表示できるようになる。
用途に応じたワイド選び エプソンオフィリオプロジェクターの豊富なラインアップ
ワイドPCとソフトの準備が整ったらもちろん、次に必要なのはプロジェクターだ。
エプソンのオフィリオプロジェクターは、WXGAワイドモデルのラインアップも充実している。
「EB-G5200W」は、広い部屋での大画面投影も十分にこなす明るさを備えたモデル。天吊設置なども考慮されたデザインで、会議室の常設に向いている。「EB-1735W」は重さ約1.7〜1.8キロのモバイルモデルながら、3000ルーメンの明るさが特徴だ。
コストパフォーマンス重視なら「EB-W6」。USBディスプレイ機能などを備え、WXGAワイドのメリットを比較的手軽に活用することができる。
一口に「ワイド」と言っても、想定される活用法やオフィスの事情など、ユーザーのニーズはさまざまだ。エプソンのオフィリオプロジェクターなら、豊富なラインアップでビジネスワーカーの用途を網羅し、幅広いニーズに対応可能になっている。
ただしワイドPCで資料をワイド画面に沿った大きさで作成しても、そのまま会議で活用できるとは限らないのだ。もう少しAさんとBさんの様子を見てみよう。
いよいよ新事業プロジェクトの中間報告。事業部の大勢が集まる大事な会議だ。力を入れて準備したワイド資料を使って効果的に説明しようと張り切るAさんとBさんだが……
Bさん:
大勢が参加するから大画面で映そう! でも大きく映すにはプロジェクターを後ろまで下げなければならず、数人がかりでセッティング。会議のスタートが5分遅れてしまった……。あ、ちょうどプロジェクターの横に座った部長が熱風で熱そうにしている……
Aさん:
ワイドで作った資料はエプソンのワイドプロジェクターで投写。「短焦点」レンズだから、スクリーンの近くからでも大画面に映せるんだ。プロジェクターの熱風も、「前面排気」機能のおかげで出席者にかかることはなく、発表に集中してもらえる。
【ここで解説】大きな画面でもすぐ近くから映せる「短焦点」
大切な会議で情報共有する際の核になるのがプロジェクターだと言っても過言ではないだろう。人数が多い会議では画面を大きくしたいもの。だが大画面に映そうとすると、プロジェクターをスクリーンから離さなければならず、会議室のテーブルの上の位置決めでまごつくこともあるのではないだろうか。
また、テーブルの奥の方にプロジェクターを置くと、プロジェクターを囲むように人が座ることになってしまい、会議中にまぶしくて見づらい思いをすることもあるだろう。
こんな時に威力を発揮するのがエプソンのオフィリオプロジェクターが搭載する「短焦点」レンズ。短焦点レンズを搭載したプロジェクターなら、一般的なレンズを搭載した製品と同じ大きさの画面をより近くから映すことができるのだ。例えば「EB-1735W」と「EB-1730W」なら、40型サイズの画面を最短で83センチの近さから映すことが可能。広い画面でも会議スペースを効率よく活用したいなら「短焦点」がチェックポイントだ。
さらにエプソンのオフィリオプロジェクターでうれしいのが「前面排気」機能。プロジェクターでは、本体の横から熱気を排出するのが一般的。だがエプソンのオフィリオプロジェクターでは、本体の前面から排気する機能を備えている。プロジェクターの横に座っている人に熱気がかかり、不快な思いをさせることがない。
前面からの排気は一見簡単なことに思われるかもしれないが、熱気を映像と同じ方向に出しながら、熱気に影響されずに映像を美しく表示させるのは実は難しいこと。これを実現しているのがエプソンの技術と工夫なのだ。
前面排気機能は「EB-1735W」や「EB-1730W」、XGAモデルの「EB-1725」「EB-1720」が備えている。プロジェクターを日々使っているヘビーユーザーほど、こうした機能のありがたみが分かるのではないだろうか。
映像を使う準備は整った。では準備したワイドの資料を使って早速発表を始めよう。
Bさん:
あれ? スクリーンに映した資料が変だぞ? せっかくワイドに作ったのに、スクリーンでは字が小さく表示されて読みづらい……「よく読めない」と言われたので、もっと大きく映すためにさらにプロジェクターを後ろに置くことに……どうして?
Aさん:
使っているエプソンのプロジェクターは最新のWXGA対応「EB-1735W」。ワイド画面で作った資料をそのままワイドに投写してくれるんだ。画面調整も「自動台形補正」や単脚の高さ調整機能で楽々。カラーも明るい。プロジェクトの進ちょく状況を動画を交えながら紹介してみたところ、部長も納得してくれた様子。
【ここで解説】ワイドな資料がワイドに映せるとは限らない?
PCとソフトでワイドに対応しても、プロジェクターがワイドに対応しているとは限らない。ワイドに対応させて作成した資料を従来のXGAプロジェクターで表示する場合は注意が必要だ。というのも、この場合にはデータの左右が切れてしまわないように、表示をXGAの横幅に合わせることになる。その分、資料は縮小表示されてしまうため、せっかく作った資料の文字が読みにくい……ということになってしまう。
ワイド対応資料を100%生かせるのは、エプソンの「EB-1735W」や「EB-1730W」など、WXGAに対応したワイドプロジェクターだ。ワイドで情報共有も広げたい場合、情報の出口となるプロジェクターもワイド対応が必要になってくるというわけだ。
ワイドプロジェクターでチェックしておきたいのが「明るさ」。プロジェクターの機能上、ワイドで画面が広くなる分、暗くなってしまう製品も一部にはある。その点、エプソンの「EB-1735W」と「EB-1730W」の明るさは3000ルーメンと安心だ。「3LCD」方式の採用でカラーも明るく、前述した「短焦点」レンズと組み合わせ、短い投写距離からワイドな大画面を明るく映し出すことができる。
コストパフォーマンスに優れたWXGA対応オフィリオプロジェクターとして「EB-W6」もチェックしておきたい。HDMI接続にも対応するほか、使用後のクールダウンなしですぐに片付けができる「ダイレクトシャットダウン」が可能だ。
画面が広くなっても「自動台形補正」機能を使えば面倒な調整も少なくて済む上、画面の高さ調整を1本足のスタンドで簡単に行える機能をオフィリオプロジェクターの多くの機種が備えている。こうした細かな使い勝手の良さも、日々のビジネスで活躍するプロジェクターだからこそチェックしておきたい。
Bさん:
トラブルをなんとか乗り越え、発表も終了、スクリーン代わりのホワイトボードを使いながら、発表内容について議論になる。プロジェクターの光は資料の束で遮る原始的手法でオフにする。では次の発表者にバトンタッチ……あれ、RGBケーブルが外れなくなっちゃった(汗
Aさん:
発表終了後は「レンズカバー」でさっと光をオフにしてディスカッションを開始。プロジェクターのノイズも静かになり、議論に集中させてくれる。上々の評価を得た後は次の発表者にバトンタッチ。「USBディスプレイ」のおかげで、PCからUSBケーブルを抜いて渡せばそれでOK。きょうの大役は果たせたぞ!
【ここで解説】エプソン独自の楽々接続機能「USBディスプレイ」に注目
プロジェクターといえば接続でまごつくもの。ノートPCに接続してみたものの、表示されずにコネクターを抜き差ししてみたり、切り替えボタンを連打したり、発表が終わった後にRGBケーブルがPCから抜けなくなったり……
こんな接続の手間を簡単にしてくれるのが、エプソンのオフィリオプロジェクターが備える独自機能「USBディスプレイ」だ。PCとUSBケーブルで接続するだけでPC画面を投写できる便利な機能で、「EB-1735W」「EB-1725」ならUSBケーブル1本で映像と音声を同時に転送できる。「EB-W6」や、コストパフォーマンスの高いXGAモバイルモデル「EMP-1715」「EB-X6」など、オフィリオプロジェクターの多くの機種が採用している。
発表が終わった後は会議のメンバーで議論タイム。「しばしプロジェクター画面をオフにして、議論に集中したい」という時に便利な技が「スライド式レンズカバー」。レンズカバーを開閉するだけで投写の中断・再開が可能な機能だ。レンズカバーを閉じた時はファンも連動して静音モードになり、発表後の議論がファンの音で妨げられることがない。「EB-1735W」を始めとするオフィリオプロジェクターの多くが備える機能だ。
同じワイドPC、同じデータでも、プロジェクターが違えば活用の効率も変わってくるもの。ビジネスの情報共有をワイドに広げるなら、「情報の窓」として最前線で活躍してくれるプロジェクターについても、スペックだけではない、日々の実践をスマートに支えてくれる使い勝手も含めて検討したいものだ。
エプソンのWebサイトでは、ワイド画面のメリットや「USBディスプレイ」などの便利な機能を詳しく紹介している。気になる機種があれば「無料訪問デモ」を申し込めば、エプソンの担当者が希望の機種をユーザーのオフィスに持参し、実際に試してみることもできる。まずはサイトをチェックしてみよう。
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提供:エプソン販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2009年2月6日