必ずやってくる業務用PCのWindows 10導入 情シス担当が「Windows XP→Windows 7の苦労」を繰り返さないためには?「Windows 7」サポート終了、カウントダウン

» 2017年07月03日 10時00分 公開
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 企業のクライアントPCで長年標準OSとして使われてきた「Windows XP」のサポート終了から約3年が経過した。大半が「Windows 7」に移行し、クライアントPCの標準OSとして広く利用されている。

 「Windows XPの際には、サポート終了直前になって駆け込んだ企業が非常に多く、業界全体でエンジニアが枯渇する事態を招きました。結局、準備が間に合わずにサポート終了日を過ぎてから移行を完了させた企業も多く、当社の移行サービスを利用したお客さまの3割弱もサポート終了後に移行が完了しています」──こう振り返るのは、企業向けにWindows XP移行サービスを提供していた東芝クライアントソリューションの柏田真吾本部長(執行役員 国内サービス事業本部)だ。

 月日がたち、今度はWindows 7が2020年1月にサポート終了を迎える。残すところあと2年半。この間に、多くの企業は最新の「Windows 10」へ移行しなければならない。

早めに動き始めた「Windows 10への移行」

 とはいえ新しい機能の検証や業務データの移動など、新環境への移行は企業にとって大変な作業だ。今回もWindows XPからWindows 7移行時のような苦労を繰り返すのだろうか。ところが「今回は少し様子が違う」と柏田本部長は状況を説明する。

photo 東芝クライアントソリューション 柏田真吾本部長(執行役員 国内サービス事業本部)

 「Windows 7からWindows 10への移行は、Windows XPのサポート終了時と比較して、早めの移行を計画するお客さまが増えています。今から綿密な移行計画を立て、2017〜18年には計画に沿った作業を確実に実施しようと考えているようです」(柏田本部長)

 早めの移行を計画する企業が増えたのは、いくつか理由がある。その1つはライセンスの問題だ。

 「Windows 7を利用している多くのお客さまは、Windows 10のライセンスを購入したうえでダウングレード権を行使しています。ダウングレード権も2020年1月に終了するため、Windows 7を使い続けるには、新たなライセンスを購入する必要があります。つまり、Windows 10への移行が遅れれば、サポート切れのOSを購入しなければならないという無駄なコストが発生するわけです」(柏田本部長)

IT部門の負荷増大が課題となる移行作業

 さらにWindows 10への移行は、従来に比べて事前に必要となる作業が多いことも企業が早めに着手する理由だという。特に移行にあたって企業がつまずきやすいのは、「更新プログラムの管理」「キッティング用のマスターイメージ作成」「新PCへのデータ移行」などだ。

 「Windows 10は、Windowsの最終バージョンという位置付けにあります。今後は年に2回の機能更新プログラム『Feature Updates』と、毎月リリースされる品質更新プログラム『Quality Updates』を通じて機能追加や品質改善を行う『Windows as a Services』(WaaS)という概念が採用されています。これを踏まえ、まずは今後の運用を考慮したサービスオプションの選択が必要になります」(柏田本部長)

 Microsoftの基本的な立場は、常に最新のアップデートを適用することでセキュリティや信頼性を担保すること。しかし実際に企業で利用する場合、最新アップデートを無条件で適用すると業務アプリケーションの動作などに影響が生じる恐れもある。

 そこでWindows 10では、アップデートの適用モデルとして「CB」(Current Branch)、「CBB」(Current Branch for Business)、「LTSB」(Long-Term Servicing Branch)という3つのサービスオプションを用意している。このうちCBは最新版のアップデートを自動的に適用する一般消費者向けのオプションなので、企業は安定版のアップデートを適用するCBBか、アップデートを適用しない固定化モデルのLTSBのどちらかを選択することになる。

 「途中からサービスオプションを切り替えるとなると、膨大な後戻りの工数が発生してしまうため、慎重に選択しなければなりません」(柏田本部長)

 CBBは定期的にアップデートが発生するため、展開後の定期的なマスターイメージの修正や検証をどのように行うかについても綿密な計画が必要になる。

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 PCを業務で使うために、各種設定やソフトウェアのインストールを行うキッティング作業も大きな負荷になりがちだ。特にWindows 10は、従来通りのマスタ作成方法ではうまくいかないなど、細かなノウハウが必要になることが多いという。

 IT部門の負荷増大は、企業にとっての大きな課題になると柏田本部長は指摘している。

独自開発のツールで円滑な移行作業を支援

 このような負担が大きいWindows 10への移行をスムーズに進めるため、東芝クライアントソリューションが提供しているのが「Windows 10 ライフサイクルソリューション」だ。

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 Windows 10の導入計画から撤去・更新に至るまでのライフサイクル全体を一貫してサポートするサービス群で、Windows XPからWindows 7への移行サービスを提供してきた実績をベースにサービスメニューを体系化したもの。ライフサイクルの段階に応じたサービスメニューが用意されているが、中でも特徴的なのが独自開発の移行ツールだ。

 「当社はWindows XPのサポート終了時に、新しいWindows 7 PCへ環境やデータを移行するツールおよび同一PCでWindows XPをWindows 7にアップグレードするツールを独自に開発していました。これらのツールを使ってお客さまの移行作業を請け負うとともに、ツールのみの提供も行ってきた実績があります」(柏田本部長)

 この独自ツールを使った「Windows 10 リプレース支援サービス」では、企業の移行したいデータに合わせてツールをカスタマイズできるため、大幅な工数削減と自動化を実現。複数台同時に作業できるので、手作業と比べて高い作業品質や効率を実現できる。東芝製PCはもちろん、他社製PCへの適用実績も豊富にあるという。

 「当社のツールを使用すれば、Microsoftが提供する移行ツールに比べて、1台あたりの移行時間を平均52分短縮することが可能です」(柏田本部長)

 さらに、データはそのままの状態で旧OSからWindows 10に移行する「Windows 10 アップグレードサービス」も用意。Windows 10用に作成したマスターイメージを対象PCの空きストレージ領域にコピーしてから起動を切り替える手法を採用することで、アップグレード作業時間の大幅な短縮や、問題発生時に旧OS環境へすぐに戻せる環境を実現。東芝製の暗号化ソフトウェア「SmartDE」を使用していれば、ストレージの復号・再暗号化作業も不要だ。

Windows 10移行に合わせて2つのサービスをリリース

 東芝クライアントソリューションでは、Windows 10への移行に合わせ、2つの新しいサービスもリリースした。その1つが「Windows as a Service 2Days ワークショップ」である。

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 「Windows as a Service(WaaS)の管理は、オンプレミスまたはクラウドを選択できますが、『どちらが良いのか分からない』『具体的な管理方法がイメージできない』という管理者は少なくありません。そこでWindows as a Service(WaaS)を基礎から学び、ハンズオンによる体験を通じて自社に最適なWindows as a Service(WaaS)の管理方法を検討するためのワークショップ実施サービスを用意しました。お客さまによって状況が異なるため、訪問にて実施します」(柏田本部長)

 もう1つが「Windows as a Service 検証パッケージ」だ。これは実際のWindows as a Service(WaaS)管理を体験して検証することを目的に、オンプレミスかクラウドの環境を企業に2週間貸し出すサービス。事前のヒアリングをもとに東芝クライアントソリューションが検証手順書を作成するので、企業は効率よく必要な検証作業が行える。途中で生じた疑問点や問題点は、同社のエンジニアが問い合わせに応じるという。

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 「Windows 10移行の準備をそろそろ始めなければいけないが、何から手を付ければいいか分からないというお客さまは少なくありません。これらサービスはそうしたお客さま向けに2017年4月からリリースしています。おかげさまで非常に高い評価をいただいています」(柏田本部長)

Windows 10移行に東芝クライアントソリューションを選ぶ理由

 Windows 10移行サービスを提供するベンダーは多い。その中でも東芝クライアントソリューションの強みはどこにあるのだろうか。

 「2016年4月に東芝のPC関連事業を承継した当社は、国内外におけるPC、タブレットおよびシステムソリューション商品の開発・設計、製造、販売、サポート・サービスなどをワンストップで展開し、長年にわたって培ってきた経験、知見、ノウハウが根底にあります。これが当社の一番の強みです」(柏田本部長)

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 Windows 10への移行については、Windows 7移行サービスの豊富な実績をもとに多くの企業を支援しているという。東芝製PCを利用している企業に限らず、Windows 10への移行に課題の抱える企業は、東芝クライアントソリューションに問い合わせてみてはいかがだろうか。

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提供:東芝クライアントソリューション株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2017年8月2日