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» 2018年02月27日 10時00分 公開

DMMが仮想通貨を扱う理由 ビットコインの「価値」の考え方は

「仮想通貨が、法定通貨と同じ振る舞いや役割を持つ日が来る可能性がある」――仮想通貨になぜ価値があるのかという問いに、仮想通貨取引所「DMM Bitcoin」の田口仁社長はこう答えた。DMM.comグループの同社が仮想通貨やビットコインに見込む「価値」とは。

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 2018年に入ってからも価格の乱高下が続く「ビットコイン」。テレビCMや街頭広告を見て、ビットコインなどの仮想通貨に新たに関心を持った人も多いだろう。ただ、そもそも「なぜ仮想通貨に価値があるのか」という問いに答えを持つ人はどれだけいるだろうか。

 「仮想通貨が、法定通貨と同じ振る舞いや役割を持つ日が来る可能性がある」――こう話すのは、仮想通貨取引所を運営しているDMM Bitcoinの田口仁社長だ。同社は今年1月に社名を「東京ビットコイン取引所」から「DMM Bitcoin」に変更し、同名の取引所を新サービスとして展開している。

 DMM.comグループの同社が仮想通貨やビットコインに見込む「価値」とは? 田口社長に、取引所から見た仮想通貨の将来性について聞いた。

DMM Bitcoinの田口仁社長

仮想通貨の信頼性を支える「ブロックチェーン」とは

 ビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)が単なるポイントプログラムと異なる点は、その多くが採用している基盤技術「ブロックチェーン」にある。

 ブロックチェーンは「分散型管理台帳」ともいわれ、銀行のような主体が送金履歴や残高を管理するのではなく、参加者それぞれが同じ台帳を持つ。取引が一定数書かれた「ブロック」を相互に承認し、それまでのブロックに鎖のようにつなげる(台帳に追加する)ことで、送金や着金を成立させるのが特徴だ。過去の全取引履歴が記録されたひとつなぎの台帳を多数の参加者間で共有するため、取引履歴の改ざんが難しいとされている。

DMM Bitcoinが考える、ビットコインの「価値」と「期待」

―― ここ数年で、ビットコインなどの仮想通貨に投資する人はとても増えました。多くの人々が「仮想通貨の価値が上がる可能性がある」と考えるのはなぜでしょうか。

田口社長 遠くない将来、仮想通貨が法定通貨と同じ振る舞いや役割を持つ日が来る可能性があります。そうした期待から多くの人々が投資しているというのが、私の見解です。

―― 仮想通貨が法定通貨のように振る舞うとは、どういうことですか。

田口社長 まず「法定通貨の振る舞い」とは何かを整理しましょう。日本円や米ドルなどの法定通貨は、国や国立の中央銀行が発行する、あらゆる実物資産と交換可能な通貨です。

 その流通量を例えば日本円で考えると、日本のGDP(国内総生産)が約600兆円ですから、年間600兆円分の商いが行われて円と物品が入れ替わっていることになります。日本円や米ドルなどの、世界でも中心的な法定通貨は、簡単に言うとこれだけの金額の流通があるわけです。

 一方、ビットコインの時価総額は現在20兆円ほどです(編注:取材は1月末)。法定通貨と比べると流通額が小さいですよね。

 もし法定通貨と同じ振る舞いをすることになれば、(日本だけでも)今より20倍くらいの時価総額を持って流通することになる、というのが投資家の仮想通貨への見方です。海外で1BTC(BTC:ビットコインの単位)が2000万〜3000万円相当になるといわれている根拠はこうした点にあります。

―― それは、ビットコインの発行上限枚数(2100万枚)で日本のGDPを割ったときの1枚当たりの価格ということですか?

田口社長 そうですね、600兆円を2100万枚で割ると、1枚当たり約2900万円になります。ビットコインがそれほどの時価総額になり、大多数の人がそれを持って日本円のように決済に使えるようになる可能性に、投資家の皆さんは賭けているのだと思います。

価値が上がる鍵は「実物資産とのひも付き」

―― 日本の家電量販店や飲食店でも、仮想通貨で代金を支払える店が出てきていますね。

田口社長 今は、消費活動の非常に限定的な範囲で、実物資産や消費財とのひも付きを持ち始めている段階かなと思っています。しかし、この状態からすぐに進化できるかはちょっと疑問ですね。

 必要なのは、「誰が見ても価値がある」といえる実物資産とのひも付けです。通貨の歴史を振り返ると、「金」と価値をひも付けた「金本位制」の時代を経て、金とのひも付けがなくても国の信任が価値を与える今の通貨の形になりました。

 しかし、ビットコインなどの仮想通貨はそういった分かりやすい実物資産のひも付けがない状態からスタートしています。この状態は長続きしないと思っていて、これから1〜2年のうちのどこかのタイミングで金のような希少性のある実物資産とのひも付けが生まれないと、価値の信頼性が高まる時期はかなり先になってしまうかもしれません。

 例えば、ダイヤモンドと仮想通貨が交換できるオークションを、巨大なバックボーンのある企業が立ち上げたりすれば、一気に信任を得られる可能性もあると考えています。

―― 確実に金やダイヤモンドなどと仮想通貨を交換できるようになれば、仮想通貨の保持はそれらを持っているのと同じになるということですね。

田口社長 そうですね。貴金属などの他にも、例えば一点ものの芸術品など、仮想通貨との交換でのみ手に入る高価値な商品・サービスが増えてくれば、仮想通貨自体の価値も上がっていく可能性は十分あると思います。

仮想通貨取引で注意すべきポイントは?

―― 個人が仮想通貨に投資しようとするとき、気を付けなければいけないポイントはありますか。

田口社長 私たちとしては分散投資、つまり一気に大きな取引をするのではなく、投資する資金や時間を分散させて、比較的長い時間をかけて取引していただくことを考えています。私自身の経験からいえば、ドルコスト平均法のように同じ数量を毎月買っていく、あるいはある価格帯で買い、ここまで利益が出たら確定して売るというスタンスがよいと思います。

DMM Bitcoinが取り扱う仮想通貨の種類

 最近は「買って放置する」という考え方もあるようですが、分散投資の考え方としては、価値が一定以上になったら数量を落として別のアセットに分散したり、価格の上げ下げを見て、計画的に投資額や数量を見直したりすることをお勧めしたいです。

 当社が運営する「DMM Bitcoin」では、分散投資を比較的しやすい環境を提供しています。もともとDMM.comグループが運営する「DMM.com証券」で評価をいただいている取引ツールと同じものをDMM Bitcoinでも採用しており、PC版とスマートフォン版で同じユーザーインタフェース、同等の機能を持ったサービスを提供しています。

PC版取引ツールの画面。口座情報やレバレッジ・現物のリアルタイム状況、各通貨ペアのオーダーやポジションを一覧的に見ることができる
iPhoneiPhone iPhone版アプリでは下段のタブで各種情報画面を切り替えることが可能。各通貨ペアのチャートや現在価格を素早く確認できる
Android版アプリではさらに横画面表示にも対応。チャートを大きく表示しながら注文できる

―― 仮想通貨の価格は、各国の規制方針などに関する報道で上下することも多く、投資家にとっては情報収集も大切ですよね。「DMM.com証券」では経済指標など、証券価格の変動に関係するニュースを発信していますが、DMM Bitcoinでもそのような情報発信を行う予定はありますか?

田口社長 今春ごろを目標に、アナリストによる相場レポートや、海外の規制状況をニュースで配信できるよう準備を進めています。取引画面や、スマートフォンのプッシュ通知でお客さまに情報を提供できれば有意義なはずです。お客さまにとっての利便性向上につながる施策には、コストをかけてしっかり取り組んでいきます。

取引所に求められるセキュリティ DMM Bitcoinは「24時間監視」

―― 今、ユーザーの立場から取引所を見ると、セキュリティに関して不安を感じる人もいると思います。DMM Bitcoinではどのようなセキュリティ対策を行っていますか?

セキュリティ体制を語る田口社長

田口社長 DMM Bitcoinは、24時間の監視体制を敷いています。取引システムとウォレットをパートナー企業とともに24時間体制で監視しているほか、社内でも10〜20人ほどのメンバーが常駐し、日夜を問わず取引レートや不正取引の監視、口座開設の業務を行っています。

 土日も深夜も止まらずに動くシステムを提供する以上、仮想通貨取引所はこうした体制を採るべきだと考えています。

―― なるほど。仮想通貨の送金に必要な「秘密鍵」を管理する「ウォレット」の運用体制はいかがでしょうか。

田口社長 「ホットウォレット」と「コールドウォレット」(※)の話ですね。常時入出金を行うのに必要な資産はホットウォレットに、そうでない資産はネットワークから隔離されたコールドウォレットに保管すべきです。当社はそもそも、ホットウォレットとコールドウォレットに分離して管理できる仮想通貨しか取り扱いません。

※コールドウォレット:仮想通貨の送金を承認するための「秘密鍵」をネットワークから隔離した環境で管理するためのウォレット ホットウォレット:ネットワークに接続された環境で秘密鍵を管理するウォレット

 それに、単にホットウォレットとコールドウォレットに分ければいいわけではなく、資産の払い出しをプログラムが自動で行うのか、管理者が人手で承認するのかも、不正出金を瀬戸際で食い止めるために重要です。DMM Bitcoinでは現在自動払い出しをしておらず、全て管理側で人が承認作業をしています。

 このように、時間をかけてでもお客さまの資産の払い出しを人が見ることで、不正取引リスクを抑えられると考えています。

「仮想通貨全体の価値を高めていきたい」

―― DMM Bitcoinは今後、仮想通貨関連でどのような取り組みを考えていますか?

田口社長 先ほども金やダイヤモンドなど、希少性のある実物資産とのひも付けが仮想通貨に必要だとお話ししましたが、そういったものを取り扱うプラットフォームが出てきたときに、例えばサービスの一翼として当社が連携できると、仮想通貨全体の価値を高めていくことにもなるので一番良いかもしれません。

 もしくはそうしたプラットフォームを立ち上げたいという相談があれば、われわれも可能な限り支援したいです。当社としては、実物的な価値のバックグラウンドがない「絵に描いた餅」のようなものを取り扱うつもりは全くなく、実物資産とのひも付けを今後の取り組み課題として強く認識しています。

 一方、DMM Bitcoin自体も多くのお客さまから信頼していただく必要があります。そのために、まずは1人でも多くの方に利便性が高いと感じていただける取引サービスを実現できればと考えています。

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提供:株式会社DMM.com
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2018年3月26日

DMM Bitcoin