ニュース
PCの元祖「Alto」設計者のチャールズ・タッカー氏がチューリング賞を受賞
2009年のチューリング賞受賞者は、Microsoft Researchの技術フェローで、かつてXerox PARCで「Alto」を開発し、イーサネットの構築にもかかわったチャールズ・タッカー氏に決定した。
米国計算機学会(ACM)は3月9日、2009年のA.M.チューリング賞を、世界初のパーソナルコンピュータ(PC)「Alto」を構築したチャールズ・P・タッカー氏(67)に贈ると発表した。
チューリング賞は1966年から続いている歴史のある賞。英国のアラン・M・チューリング博士の名を冠したこの賞の受賞者には、米Intelと米Googleの協賛により、25万ドルが与えられる。これまで、マウス考案者のダグラス・エンゲルバート氏やインターネットの先駆者、ヴィント・サーフ氏とロバート・カーン氏などが受賞している。
タッカー氏は1970年に設立されたXerox Palo Alto Research Centerに参加し、PCの元祖とされているAltoを設計・構築した。また、ロバート・メトカルフェ氏が発案したイーサネットの開発にも大きく貢献した。1980年代には最初のマルチプロセッサワークステーションを米DECで構築したほか、現在も同氏が技術フェローを務める米Microsoftの研究所Microsoft Researchでは、同社の「Tablet PC」につながるタブレットコンピューティングの研究に従事した。
チューリング賞の授与式は6月26日に予定されている。
関連記事
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.