Appleのティム・クックCEO、Fortuneの「最も偉大なリーダー」に
ティム・クックCEOはFortuneのインタビューで、全財産を慈善事業に寄付する計画や、来年開設予定の新キャンパスの名称などについて語った。
米Appleのティム・クックCEO(54)が、米Fortune誌が3月26日(現地時間)に発表した2015年度の「The World's 50 Greatest Leaders(50人の最も偉大なリーダー)」のトップに選ばれた。
Fortuneが定義する偉大なリーダーとは、肩書に関係なく、明確なビジョンを持って人々を動かし、人々を同じビジョンに向かわせることができる、それぞれのフィールドで優れたリーダーシップを発揮している人物という。
クックCEOについては、同氏がAppleのCEOに就任して以来、同社の株価は過去最高になり、同時に「Apple Watch」や「Apple Pay」の発表でAppleが革新的な企業であり続けていることを示したことを評価したとしている。また、Fortune 500社のCEOとして初めて同性愛者であることをカミングアウトしたことで世界に手本を示したという。
クック氏はFortuneのインタビューで、同性愛者であると発表したのは、カミングアウトできなかったりいじめられて自殺をはかる子どものためと、性的指向によって解雇することを可能にしている州法を問題視しているためだと説明した。
インタビューではこの他、2016年半ばに開設予定の新本社キャンパスの正式名称(現在は「Apple Campus 2」と呼ばれている)はまだ決まっていないが、故スティーブ・ジョブズ氏の家族の希望で同氏への敬意を含むものになるかもしれないこと、将来の新製品発表イベントはWWDC以外は本社キャンパスで行うこと、自分の全財産を慈善事業に寄付する計画などを語った。
このランキングには、IT業界からは23位にイーロン・マスク氏、25位に米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEO、27位に米Amazon.comのジェフ・ベゾス氏、米Uberのトラビス・カラニックCEOなどが入っている(18位にビル・ゲイツ夫妻も入っている)。
関連記事
- Appleのティム・クックCEO、Financial Timesの「今年の人」に
Financial Timesは、「ティム・クックCEOは今年、故スティーブ・ジョブズ氏の影から抜け出し、自分自身の価値体系と優先順位をAppleに刻んだ」として同氏を「今年の人」に選んだ。 - Googleのラリー・ペイジCEO、Fortuneの「今年のベストビジネスパーソン」に
Fortune毎年恒例の「Biz Person of the Year」の2014年のトップはGoogleのラリー・ペイジCEO、2位はAppleのティム・クックCEOだった。Alibabaのジャック・マーCEOやMicrosoftのサティア・ナデラCEOもランクインした。 - AppleのクックCEO、同性愛者であることをカミングアウト
Appleのティム・クックCEOはBusinessweekへの寄稿で、「AppleのCEOがゲイだと知ることで多くの人が救われるなら、自分のプライバシーを犠牲にする価値はある」とカミングアウトした。 - Appleのスティーブ・ジョブズ氏、「過去10年で最高のCEO」に
Fortune誌は、ジョブズ氏の「音楽、映画、携帯電話という3つの市場を徹底的に作り変えた」功績をたたえている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.