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Apple Watch、「入れ墨は心拍センサーに影響する」とAppleがヘルプに追加
入れ墨(タトゥー)を入れた腕に巻くと、Apple Watchのセンサーが正常に働かないという多数のクレームを受け、Appleがヘルプページに「入れ墨によってはセンサーの光が遮断されて正確なデータ読み取りができない可能性がある」という文言を追加した。
Apple Watchを入れ墨をした腕に装着するとセンサーがうまく働かず、手首検出もできない──。そのようなクレームが、redditに寄せられ、Twitterでも話題になっていたことを受け、米Appleが4月30日付でヘルプページを更新した。
「入れ墨のような、半永久的あるいは一時的な皮膚の変化も心拍センサーの性能に影響を及ぼす可能性があります。入れ墨によっては、そのインク、図柄、彩度がセンサーの光を遮断し、信頼性の高いデータ読み取りが難しくなります」という文言が追加された(本稿執筆現在、日本語版のヘルプはまだ更新されていない)。
心拍数だけでなく、手首検出もできない(スリープから起動するたびにパスコードの入力が必要になる)というクレームについては、Appleからの説明は(まだ)ない。
Appleのヘルプでは、センサーで安定した測定結果が得られない場合は「Bluetooth チェストストラップなどの外部心拍モニターにApple Watchをワイヤレス接続することもできます」となっている。
AppleはApple Watchの開発に当たり、社内に専用ジムを建てて2年以上にわたって従業員によるフィットネスデータ収集を行っているが、腕に入れ墨を入れたテスターはいなかったのだろうか。
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