Facebook、「Parse」の「Apple TV」「Apple Watch」サポートと動画APIを発表
Facebookが、オープンソースのモバイルBaaS「Parse」で第4世代Apple TVおよび「watchOS 2」搭載Apple Watch向けアプリ作成が可能になったことと、Facebook上の公開動画に様々な機能を追加して外部のWebサイトやアプリに貼り付けられるようにするAPIを発表した。
米Facebookは12月14日(現地時間)、オープンソースのモバイルBaaS(サービスとしてのバックエンド)「Parse」のSDKの「Apple TV」(のtvOS)および「Apple Watch」(のwatchOS 2)への対応と、動画埋め込みツールの改善について発表した。
Parse SDKのwatch OS 2およびtvOSサポート
Parseは、「watch OS 1」は既にサポートしているが、最新版にも対応した。これにより、Parse SDKで作成するアプリの読み込みが速くなり、iPhoneとの接続が不要になる。
tvOSのサポートにより、第4世代Apple TVのアプリストアに登録するアプリをParse SDKで作成できるようになった。このSDKでは、11月にリリースした「SDK for tvOS」のアプリへのFacebookアカウントでのログイン機能を使える。
「Embedded Video Player API」でインタラクティブな動画の貼り付けが可能に
「Embedded Video Player API」は、Facebook上で公開されている動画を外部のWebサイトやアプリに簡単にエンベッド(貼り付け)するためのAPI。動画に以下の機能を追加してエンベッドできる。
- 自動再生(無音での再生も可能)
- 音量調節
- プレイリスト
- 動画プレーヤーの制御機能
- イベントとエラーのハンドリング機能
- ボタンとサムネイルの追加
例えばアーティストのライブ告知動画上に、クリック(タップ)するとライブツアーのスケジュールやチケット購入サイトへのリンクを表示するボタンを設置することなどができる。
同社はまた、ソーシャルネットワーク上に公開されているコンテンツをURLのコピー&ペーストでWebページなどにエンベッドすることを簡単にするオープン標準「oEmbed」をサポートしたことも発表した。
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