「LINEやTwiterはギスギスしがち」――動画共有アプリ「Sunnychat」、Supershipが提供 「ポジティブな会話のきっかけを作りたい」
KDDIのグループ会社・Supershipが、スマホ向けの無料コミュニケーションアプリ「Sunnychat」の提供をスタート。最大約5秒の動画を友人と共有し、その動画をきっかけにチャットを始められる。
KDDIのグループ会社・Supershipは8月1日、スマートフォン向け無料コミュニケーションアプリ「Sunnychat」(iOS/Android)の提供を始めた。最大約5秒の動画を友人と共有し、その動画をきっかけにチャットを楽しめる。「日常の中で重要度の高い話題を会話のきっかけにするのではなく、まず動画を共有し、雑談感覚で会話できる」(同社)のが特徴だ。
利用するには、ホーム画面から「ムービーアイコン」をタップし、最大約5秒の動画を撮影。動画にメッセージやスタンプを添え、共有したいメンバーを選んで「グループチャット」を作成して共有する。グループチャットでは、動画を見たユーザー同士でメッセージやスタンプを送り合える。
Supershipは、昨年11月にnanapi、スケールアウト、ビットセラーの3社が合併したKDDIのグループ会社。広告配信プラットフォーム事業を中心に手掛けてきたが、Sunnychatで新たにアプリ関連サービスに踏み込むという。
「LINEやTwitterなどでのやり取りは非常にギスギスしがち」――Supershipの古川健介 新規サービス開発室長は、現状のメッセンジャーアプリの問題点をこう指摘し、改善したいと話す。「言語だけのやり取りだと、ネガティブな感情が広がりやすい。言語よりも先に動画で今の状態を伝えることで、ポジティブな会話のきっかけを作れる。そんなサービスを目指した」(古川室長)。
一方、メッセンジャーアプリや動画共有アプリは、競合するサービスが先に高いシェアを得ると、後発サービスが参入しにくい面もある。Supershipの森岡康一社長は、現時点で収益化のめどやユーザー数の目標は定めず、実際にアプリをユーザーに触ってもらうなどして「ユーザー獲得のため、地道な努力を進める」と話している。
関連記事
- KDDI、スマホ向け新ポータル「Syn.」 買収したnanapiやナタリー参加 「オープンなインターネットをスマホにも」
KDDIがスマホ向け新ポータル「Syn.」(シンドット)を発表。買収した「ナタリー」や「nanapi」など10以上のスマホサービスを連携させ、新たな“ポータルサイト”を構築しようという構想だ。 - 「メッセンジャーの陣取り合戦は終わった」──日米同時上場のLINE、次の戦略は
「スマホメッセンジャーの陣取り合戦は終わった」――日米同時上場したLINEは、世界展開を視野に入れる。だが、単なるメッセンジャーアプリだけでは、他SNSとの競争激化は避けられない。そんな状況を踏まえ、同社が打ち出す戦略「スマートポータル」とは。 - 女子中高生を中心に流行中 顔認識フィルターアプリ「SNOW」がすごい
- FacebookメッセンジャーのMAUが10億突破 WhatsAppに続き
Facebook Messengerの月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人を突破した。Facebookアプリ(2015年8月)、WhatsApp(2016年4月)に続き、同社として3つ目の10億人規模のアプリになった。これを祝し、風船の絵文字を送ると画面いっぱいに風船が飛ぶエフェクトが追加された。 - Twitter、動画を強化──投稿動画の長さを30秒→140秒に延長など3つの新機能
動画サービスに注力するTwitterが、これまで30秒までだった投稿動画の長さを最長140秒までに拡大する。6秒ループ動画の「Vine」にも関連する140秒動画をリンクできる(一部クリエイター向けテスト)。また、公式アプリでVineあるいは動画付きツイートをタップすると、全画面で再生するようになる。 - KDDIとカカクコムが合弁会社 飲食店向け新サービス開発
KDDIとカカクコムが、飲食店向けサービスの拡販や開発を行う合弁会社を4月に設立する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.