Google+のライブストリーミング「ハングアウト オンエア」、事実上の終了(「YouTubeライブ」に移行)
GoogleがGoogle+の1機能として提供してきたライブストリーミング機能「ハングアウト オンエア」が9月12日から「YouTubeライブ」に統合される。
米Googleが、Google+の「ハングアウト オンエア」のYouTubeライブへの移行について、YouTubeのヘルプページで説明している。米VentureBeats他のメディアが8月15日(現地時間)に報じた。
ヘルプページには、「ハングアウト オンエアは、9月12日にGoogle+からYouTubeライブに移行します」と書かれている。
ハングアウト オンエアとしてYouTubeライブとは別に存在してるサービスを、YouTubeライブに統合して残すという形のようだ。これまでYouTubeライブには、誰でも視聴できる「公開」と、招待された人だけが視聴できる「非公開」があったが、ここにハングアウト オンエアの機能「限定公開」が加わる。限定公開は、招待ではなくリンクを知っている人であれば誰でも視聴できるというものだ。
ハングアウト オンエアは、Googleが2011年9月に公開したソーシャルサービスGoogle+の1機能として紹介され、2012年5月に一般ユーザーも使えるようになったライブストリーミング機能。Googleは2015年8月にハングアウトをGoogle+から独立させている。
Googleはハングアウト オンエアとは別にYouTubeでも2011年4月にライブストリーミング機能「YouTube ライブ」を追加し、2013年8月からほとんどのチャンネルが利用できるようになっていた。
録画済みのハングアウト オンエアの動画はYouTube上で視聴できる。
なお、ハングアウトの動画チャット、音声チャット、テキストメッセージ機能は存続する。オンエア機能だけYouTubeに移行する。本稿執筆現在、ハングアウトでオンエアを立ち上げると、9月12日にYouTubeライブに移行するというメッセージが表示される。
Google+は一時期はハングアウトと写真編集・投稿機能を備える総合的なソーシャルサービスだったが、写真機能も2015年3月にGoogle+から独立した「フォト」となっており、Google+の存在感は薄くなっている。
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