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人工知能が「利き酒師」に 次は「AIソムリエ」 伊勢丹で8月末から
人工知能がユーザーの好みを分析し、味覚に合う日本酒を提案してくれるサービスが、伊勢丹新宿本店に8月末から登場。9月中旬にはワインを薦める人工知能も展開予定だ。
日本酒の好みを伝えると人工知能(AI)が学習し、ユーザーの味覚に合う日本酒を薦める――人工知能アプリを手掛けるカラフル・ボードが開発したサービス「AI利き酒師」が、伊勢丹新宿本店に8月24日から登場する。利用は無料。
3種類の日本酒を試飲し、店頭のタブレットで「甘み」「酸味」「うま味」「余韻」「コク」を5段階で評価すると、人工知能がユーザーの味覚を分析。その時のユーザーの気分や食べ合わせも考慮し、事前に用意した30種類の日本酒の中から、味覚に合った1本を選んでくれるという。
8月24日に伊勢丹新宿本店地下1階の和酒売り場で提供を始める。9月14日からは同店のワイン売り場で、好みのワインを提案する類似のサービスを展開する予定。
同社は、人工知能が個人のファッションの好みを学習し、コーディネートを考えてくれるアプリ「SENSY」を開発している。味覚の場合は同じ食品でも個人差があり、数値化が難しかったが、同アプリの技術を応用し、試飲の感想から好みを予測する方法を採用した。今後は酒類に限らず、さまざまな食品向けにサービスを提供する考えだ。
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